■2023年5月8日■ |
オマージュ・ア・プティバ・バレエコンクール2023in東京が開催される
クラシック部門20人、キャラクター部門7組が参加、高い水準
プティバの思想引き継ぎ、ワガノワ・メソッドを学び踊る
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5月8日はオマージュ・ア・プティパ・バレエ・コンクール2023 in 東京が府中の森芸術劇場でアンドレイ・オルロフ、アレキサンダー・ミシューチン、ユリア・カミロワ、エレナ・ザバルカンスカヤを審査員としてクラシック部門とキャラクター部門の2部門の審査が行われました。参加者はクラシック部門20人、キャラクター部門7組と少ない人数ではあったがプティパの思想が引き継がれた「ワガノワ・メソッド」の再現度を重視した国内初のコンクールと言うことで、参加者のレベルはかなり高かったです。審査後の講評では、「プティパの振付の意味や歴史的または民族的背景・意図を知ってから踊って欲しい。そのことを日本の指導者にも守って欲しい。プティパが作ったクラシックバレエを守って欲しい。振付家が作った様々なステップの中には全て意味があり、その振付通りに踊れば観客とのコミュニケーションをとることができる。教師の皆さんも生徒にレッスンする時にもう少し振付家の意図を学んで欲しい。コンクールに参加する準備段階で振付を覚えるのに動画配信サイトを見て覚える人が増えているが、誰の振付によるものなのか等を必ず確認してから正しい振付を学ぶこと。ワガノワ・メソッドを正しく学び、正しく踊って欲しい。」「バレエのポーズは全て意味のある『お話』でありドラマ、ひとつひとつの動きは言葉。最近はスポーツのように踊るバレエをよく見るが、ピルエットをたくさん回ること自体が大事なことではなく、ピルエットを回る状況やその時の気持ち、場所、国、何の役、マナーを捉えたうえでのピルエットであることが大事。それが明確に舞台で表現されていれば観客が増えてくるはず。」など厳しいコメント。しかしその裏にはワガノワ・メソッドを正しく学ぶことによって「新しいバレエの世界」と出会い、広い世界でバレエを学んで欲しいとの思いがあります。優秀な成績を収めた参加者にはワガノワ・バレエ・アカデミーをはじめ、世界の名門バレエ学校への留学権を進呈します。メソッドの伝道者としての責任感をひしひしと感じるコンクールでした。(5月8日府中の森芸術劇場ふるさとホール。取材=仙場真理)(撮影=丸山英樹)
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