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■2015年12月19日■

フェスティバル・クロージング公演&パーティを東京国際フォーラムで開催
国立サンクトペテルブルグアカデミー・バレエの「くるみ割り人形」を公演
M・シュビトコイ大統領文化特別代理、岸田文雄外務大臣(代理=林肇欧州局長)が挨拶
パーティで鳩山由紀夫・シュビトコイ・ファジェーエフ・手塚正也が挨拶・乾杯
馳浩文科大臣(代理)、ガスプロム銀行、セントラル映画、経団連など出席

 ロシア文化フェスティバル2015IN JAPANクロージングセレモニーは、12月19日、東京国際フォーラムAホールにおいて、ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエの「くるみ割り人形」公演でおこなわれました。冒頭、両国政府代表挨拶が、ミハイル・シュビトコイ=ロシア大統領文化特別代理、岸田文雄外務大臣(=代理・林肇外務省欧州局長)によっておこなわれ、日ロ文化交流と日ロ関係の発展を祈念しました。
 若きアンドリアン・ファジェーエフ芸術監督率いるヤコブソン記念ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミーバレエによる「くるみ割り人形」全3幕の公演(光藍社主催)がおこなわれ、チャイコフスキーの音楽が詩情豊かに奏でられ、聖夜のファンタジーを満喫、楽しいひと時を過ごすことができました。
 パーティでは、鳩山由紀夫=第93代内閣総理大臣・日本組織委員会委員長、ミハイル・シュビトコイ=ロシア大統領文化特別代理・ロシア組織委員会副委員長、アンドリアン・ファジェーエフ=同バレエ劇場総裁・芸術監督・ロシア連邦人民芸術家、手塚正也=光藍社取締役が、挨拶・乾杯をおこない、フェスティバルの躍進を祝しました。
 会には両国政府関係者、各界代表、芸術家らが参集、エフゲニー・アファナーシェフ駐日大使、ドミトリー・ピリチェフスキー公使、デニス・カムイシェフガスプロム銀行第一副社長、パーヴェル・ステパーノフセントラル・パートナーシップ映画社総支配人、イーゴリ・ロマネンコロ日協会会長、ウラジーミル・べススドノフINARTEX社長、マイヤ・コバヒゼ元文化省現代芸術局長、松沢建・民間外交推進協会会長、田中祐二・野村證券常務取締役、中嶋康・日本経済団体連合会国際経済本部主幹、木村慎一郎・三井住友銀行国際統括部長、遠藤寿一・ロシアNIS貿易会研究所顧問、匂坂克久・文化庁長官官房国際課長ら多数の参会者が交歓していました。(撮影=丸山英樹)

 岸田文雄外務大臣のメッセージは以下の通り。
  シュビトコイ・ロシア連邦大統領文化特別代理、御列席の皆様。本日、2015年のロシア文化フェスティバルの閉会式を迎えられることを心からお祝い申し上げます。
  2006年に始まったロシア文化フェスティバルは、今年で10年目を迎え、バレエ・音楽・演劇・サーカスなど質の高いロシア文化を日本に紹介する行事として定着しています。今年も東京、大阪、札幌、福岡など全国各地で様々な催しが開催され、日本とロシアの人々の間の相互理解を促進し、両国関係の発展に貢献する有意義な事業となっていることを歓迎します。
  国と国との関係を深めるためには、国民間の相互理解が不可欠です。そのような観点から、外務省といたしましてもロシアとの文化交流、スポーツ交流、青少年交流等を進めてきています。
  ロシア文化フェスティバルを含め、様々な交流が活発に行われ、日本とロシアの人々がお互いを理解し、互いにより近い存在となることで、日露関係の発展にさらに弾みがつくことへの希望を表明し、私の挨拶とさせていただきます。
                    日本国外務大臣  岸田文雄
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■2015年12月12日■

強烈な印象残したゴレンシュテイン指揮の東京交響楽団コンサート
ムソグルスキー「禿山の一夜」、
ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲作品43」、
チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調作品64」
オール・ロシア・プログラムで感動、拍手、ブラボー!

 ロシア国立交響楽団で2002年から2011年まで芸術監督兼首席指揮者を努めたマルク・ゴレンシュテインと、ルビンシュテイン国際コンクール、スクリャービン国際コンクールなどで優勝している実力派ピアニストのセルゲイ・カスプロフを迎えて、戦後すぐ1946年に創立された東京交響楽団の第53回川崎定期演奏会=ミューザ川崎シンフォニーホール、第636回定期演奏会=サントリーホールが12月12日、13日に開催されました。
 米国から来日したゴレンシュテインは、12月9日、10日、11日と楽団、ソリストとの精力的なリハーサル活動をおこない、個性のぶつかり合うステージで緻密なチームワークをつくりあげ、渾身の指揮でみごとな楽団の演奏を引き出しました。
 リムスキー=コルサコフによる改訂後のムソルグスキー交響詩「禿山の一夜」に始まるプログラムは、「パガニーニの主題による狂詩曲作品43」の演奏でラフマニノフの世界を満喫、名作チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調作品64」の名演で最高潮に達しました。(写真提供=東京交響楽団)
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■2015年11月18日■

アニシモフ演出「天と地といのちの架け橋 古事記」能楽堂公演
現代人間世界の矛盾を凝縮する神話・古事記を鋭い洞察力で捕らえ表現

 “未来の為の演劇”をキャッチフレーズに新しい芸術活動を展開する東京ノーヴイ・レパートリーシアターは、11月18日梅若能楽堂公演「天と地といのちの架け橋 古事記」を上演しました。原作は「超訳古事記」の鎌田東二、セルゲイ・ズーバレフで、演出はレオニード・アニシモフ。  鎌田東二・京大教授は、「古事記はいのちの讃歌」であり、悲しみと苦悩、晴れやかさやすがすがしさ、すべてが謡いこまれている、とします。この日本神話を、白装束のデザイン・時広真吾、ヘアメイク・佐藤圭、マイム・山本光洋、舞踊・小島千絵子、民謡歌太鼓・木津茂理、狂言・善竹大二郎の指導と音楽(町田育弥、後藤浩明)のもとで幻想的なステージを創造しました。  白ペイントによる多面的な顔の表情、スローテンポな歩き方、いのちの叫びを表現する謡い、そして絶唱、物語を講談調で語り、全員舞踊で平和への祈りを捧げます。現代世界の飢餓、テロと戦争など人間世界の矛盾を凝縮する神話「古事記」の世界をロシア人演出家アニシモフが日本人以上の鋭い洞察力と感性で捕らえている事に驚嘆します。
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■2015年10月11日■

バレエ・日本舞踊 夢の饗宴―「出会いー信長NOBUNAGA」上演に嵐の拍手
ファルフ・ルジマトフ(信長)、藤間蘭黄(道三、光秀)、岩田守弘(秀吉)
日舞とバレエの自然な融合と三人の芸術の衝突!見事な音楽・振付・美術・演出
気迫の舞台に圧倒!かつてないスタンディングオベーション

 10月11日午後6時、12日午後2時と7時の3回、東京・国立劇場小ホールにおいて、「出会いー信長NOBUNAGA」が上演されました。バレエと日本舞踊の様式を超えてのコラボレーションで3つのオーラがすさまじい衝突で気迫の舞台を創造しました。
 第一部で、三者がソロ作品を踊ります。最初に藤間蘭黄が清元「山帰り」を、伊勢原の大山詣で帰りに遊んできた様子を演じるが、きっぷのよさといなせな雰囲気、他方で気品に満ちた身のこなしと蘭黄の魅力全開の舞台でした。ルジマトフの作品は「ボレロ」。右手を上に高くかかげて身体を伸ばしたポーズで始まり、長いパンツに上半身裸の見事な肉体は美しく観客の目に焼き付けます。大胆でたくましく、情熱的でそしてしなやかな身のこなしは美を創造します。岩田守弘は、ヴィソツキーの歌にあわせた「全て違うんだ!」という創作ソロ作品。重厚で哀切な音楽をバツクにジーンズと上半身裸で登場し、情熱、哀愁を鍛え上げたテク二ックと表現力であらわしていました。
 第二部では、蘭黄が「信長NOBUNAGA」を日舞とバレエのコラボ、それもルジマトフを想定してシナリオを書き上げました。まず、蘭黄が斎藤道三に扮して堂々と花道から登場します。続いてルジマトフがシースルー衣裳で登場、「うつけ者」信長をアピールします。出演者3名とも男性のため、演奏陣は全員女性奏者でかためました。舞台上手に十三弦、十七弦の琴、下手には笛や太鼓と囃子で、シンプルだがバレエの動きに合うように計算されています。次に、岩田が木下藤吉郎として花道から登場。「さる」といわれた身軽な少年の衣裳で軽快な跳躍、みごとなテク二ックで演じます。蘭黄は明智光秀となって登場、信長は光秀の意見を入れず、比叡山を焼き討ちし、対立は深まります。稽古の際、ルジマトフは信長役になりきり、比叡山の焼き討ち場面では、心臓を抉り出すような音楽と場面を要求し、本番では息をつめる気迫の演技が観客を圧倒しました。秀吉の光秀討伐を見下げるように、セリの上から信長が昇天する最終場面には信長時代の讃美歌が演奏されたのは珍しい。終幕後、割れんばかりの拍手の嵐と、国立劇場では珍しいスタンディングオベーションで盛り上がりました。
 本プログラムにたいしてはマスコミ・雑誌の取材・報道がたくさん行われましたが、観客からのメールも相次ぎました・「大変素晴らしい舞台で、特に信長は心に深く残る作品で感動しました。バレエと日本舞踊、全く違う芸術でも、とても自然に融合されていました。その背景には大変計算された音楽、振付や演出、舞台美術があり、三人の衝突があったことと存じます。最後の信長は全てを贖罪するキリストに見えました。」(佐々木佐知子)、「バレエはよく見るのですが、日本舞踊は初めてみました。今まで見たどんなバレエ公演よりもすばらしかったです。是非再演をお願いします。日本のみならずヨーロッパとくにフランスでやっても絶対受けると思います。日本とロシアのこれ以上の融合はないと思います。」(南部浩恵)、「この度は素敵な舞台、ありがとうございました。今までで一番印象に残った演目でした。“感激”など、そういう言葉では言い尽くせません。胸が打たれたといいますか、、衝撃的で、未知の世界に行ってしまったような感覚です。未だ興奮がおさまりません。幸せな時間でした。」(佐々木まき子)、「始まるまでは、どんなものになるか不安もありましたが、始まってからは作品にぐんぐんと引き込まれていきました。あっという間の夢のような二日間でした。日舞とバレエが違和感なく融合した作品は初めてです。この公演を企画し実行してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。」(川村ひろみ)。メールは感謝と再演希望がほとんどでした。(撮影=丸山英樹)
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■2015年8月31日■

圧巻!ペレン&シェミウノフによるハチャトリアン「スパルタカス」パ・ド・ドゥ
クラシックバレエを超えたアクロバチックな独創的舞踊の迫力と華麗さ
「ロシア芸術の美」コンサート2015に山形由美(フルート)出演、「仮面舞踏会」熱演
コジェバートフ(ピアノ)、グルチン(チェロ)、9バレエスタジオが協賛出演

 8月31日午後7時から東京都渋谷区の大和田さくらホールで、「ロシア芸術の美」バレエガラコンサート2015が開かれました。1部で、ミハイロフスキー劇場のイリーナ・ペレン&マラト・シェミウノフは、チャィコフスキー「眠りの森の美女」よりグラン・バ・ド・ドゥを華麗に舞い、フルートの山形由美はハチャトリアン「仮面舞踏会」より「ワルツ」を演奏し、拍手を浴びました。根岸芙矢(ワイズダンスカンパニー)、浅田良和(フリー)は「チャイコフスキー パ・ド・ドゥ」、馬場彩月(フリー)は「白鳥オデットのVa」、小林由枝(NBAバレエ団)&オリバー・ホークス(フリー)は「黒鳥オディールのパ・ド・ドゥ」を軽快に、華麗にフィ二ッシュもみごとにきめました。2部では、ハチャトリアン「スパルタカスよりパ・ド・ドゥ」をペレン&シェミウノフが圧巻の演技で魅了しました。また、「3幕よりグラン・パ・ド・ドウ」で牧阿佐美バレエ団の清龍千晴と谷桃子バレエ団の永橋あゆみが息のあった演技で感銘をあたえました。上記いがいに菅居理枝子バレエアカデミー、Ballet Studio Fouette、クラシツクスクールきらきら、倉内志展クラシツクバレエスクール、クラシツクバレエ・コッぺリアが協賛出演していました。主催は特定非営利活動法人ちきゅぅ市民クラブとK&A。(撮影=丸山英樹)
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■2015年8月24日■

Y・バラーノフ、K・アプドウリン、A・バラーノワがボリショイ劇場から出演
「眠れる森の美女」全幕公演―ロシアバレエアカデミーTOKYO
薄井憲二=芸術監督、佐々木チトセ=演出・振付・指導、6バレエ団協賛出演

 8月24日夜、東京・ゆうぽうとホールで、ロシアバレエアカデミーTOKYO主催の「眠れる森の美女」全3幕公演が成功裏に行われました。この舞台には、ボリショイ劇場ソリストのユーリー・バラーノフ(カラボス役)、カリム・アプドウリン(デジレ王子役)、アンナ・バラーノワ(王妃役)がゲスト出演で色彩豊かな技量で魅了、さらに、アレクサンドル・ミシュウチン(モスクワ音楽劇場、NBA所属後、バレエ教師)、ニコライ・ヴィユィジャーニン(ペルミバレエ劇場所属後フリー)はカタラビュット役、フロレスタン王役を風格ある演技で魅き立てていました。脇を固めるベテランダンサーとともに、ロシアバレエアカデミーTOKYO、ロシアバレエスタジオ、RBSバレエカンパニー、ぺぺ&コーロシアバレエワークス、ベーシックバレエアート、アサミバレエワークス、bcbバレエのバレエ団体の研修生が賢明に演じている姿が印象的でした。研修生の技術、フィ二ッシュに問題点はあるものの、30年にわたる佐々木チトセ代表のロシアバレエ研究と教育の成果が随所に見られました。
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■2015年7月22日■

3回目の東日本大震災復興祈念チャリテイ・バレエコンサート
田北志のぶプロデュースで、ボリショイ・マリインスキー・キエフ・ワシントンバレエ団参加
マリインスキーのエルマコフが「DEUX」、「ドン・キホーテ」を踊り感動
ゲスト出演で、ローザンヌ国際バレエコンクール1位の二山治雄

 3年連続で、東日本大震災復興祈念チャリテイ・バレエコンサートが7月20日仙台、22日東京・Bunkamuraオーチャードホールで開かれました。マリインスキー劇場のエルマコフが「DEUX」(日本初演)、と「ドン・キホーテ」を踊り、ボリショイ劇場のヴォロチコフ&アラシュが「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ、「愛の伝説」アダージョを披露し、それぞれ感銘をあたえ拍手の嵐でした。また、田北志のぶの「ロミオとジュリエット」「カルメン組曲」「瀕死の白鳥」は円熟した哀愁にみちた演技で、この国境を超えたガラコンサートの「愛」と「絆」を見事に表現していました。東日本大震災支援で見せる田北志のぶのプロデュース力と藝術の力の発揮は、大勢の人々に勇気をあたえることでしょう。(撮影=丸山英樹)
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■2015年7月18日■

ロシア・シンフォ二ック・カペラ(ロシア国立交響楽団)28年ぶりの日本公演
ポリャンスキー指揮で、チャイコフスキー三大交響曲を一気に演奏

 この来日した交響楽団は、ロジェストベンスキー率いる旧ソ連文化省交響楽団と同じ文化省管轄下のソ連アカデミー・カペラ会唱団が1991年に合体して創設されました。ロシア初の合唱団&オーケストラ。ポリャンスキーは合唱団の音楽監督からそのままロシア・シンフォ二ック・カペラの指揮者に昇格しました。現在は、モスクワ音楽院教授、ラフマニノフ国際ピアノコンクール総裁。
 7月18日東京芸術劇場でのコンサートでは、チャイコフスキーの交響曲第4番へ短調作品36・第5番ホ短調作品64・第6番ロ短調作品74「悲愴」を一挙に重厚な響きで演奏しました。東京・名古屋・大阪・福岡など全国14回公演で日本のチャイコフスキーファンを満足させました。(撮影=F・Fujimoto)
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■2015年7月18日■

ボリショイサーカス、東京・横浜・千葉・福岡・大阪・名古屋で公演
空中アクロバット、空中ブランコ、鉄棒、クライミング・マスト、ジギトで興奮
イリュージョン、ジャグラー、ピエロで喝采! 猫、犬、熊の感動の名演技!
夏休みの思い出―親子、家族ぐるみの幸せと感動と笑顔に満ち溢れて

 2015年のボリショイサーカス公演は、東京体育館7月18日〜26日、横浜文化体育館7月29日〜8月5日、千葉・幕張メッセイベントホール8月8日〜11日、福岡国際センター8月14日〜17日、大阪府立体育会館8月21日〜24日、愛知県体育館8月27日〜31日の6大都市で開催されました。
 会場には子どもたちがいっぱい、感動の笑顔が満ち溢れていました。素晴らしい演技を展開したアーチストと動物の調教師たちは、ピエロ=ドミトリー・シンドロフ、イリュージョン=エカテリーナ&マクシム・ルプツォフ、空中アクロバット=ヴィクトリア&アレク・アレクサンドロフ、猫のサーカス=アレーシャ&ヤコブ・エック、ジャグラー=アレクサンドル・ゴルリン、熊のサーカス=ナタリア&ユーリー・アレクサンドロフ、鉄棒=イーゴリ・バイバク指揮、空中ブランコ=スタにスラフ・バグダ―ノフ指揮、犬のサーカス=アンジェラ&スタにスラフ・アベルタ―エフ、クライミング・マスト=ライムジャン・ヤク―ポフ指揮、ジギト=セルゲイ・ムラトフ指揮です。(撮影=丸山英樹)
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■2015年7月3日■

劇団風の子北海道がサハリン人形劇場を招待、稚内・旭川・札幌で公演と交流
「おやゆび姫」「ブ―カ」を上演、学童クラブ・保育園・幼稚園ら親子で楽しく鑑賞

 サハリン州立人形劇場は、7月3日〜16日にかけて北海道各地で巡演しました。来日メンバーはサハリン州立人形劇場7名と 熊の博物館2名の計9名です。演目は「おやゆびひめ」と「ブーカ」。会場は7月4日稚内市副港市場「石蔵」、7月6日旭川市民文化会館、7月7日札幌市子どもの劇場やまびこ座でした。
 稚内公演では、前日の7月3日に日ロ文化交流の会で歓迎レセプションが開かれ、公演当日は開演前に副港市場にてワークショップをおこない、会場には子ども劇場、学童クラブ、幼稚園、一般親子などたくさんの観客があつまり、あたたかい雰囲気で観てもらえました。サハリンとの交流の玄関口である稚内にて新しい文化交流の形をつくることができました。当初、サハリン州立人形劇場の招聘のみを予定していましたが、より交流の場を広げるためワークショップ担当者をが2名同行することになりました。公演と共にロシアの文化にふれられる流れをつくることができ、より地域に密着した文化交流となりました。
 札幌では昨年も公演した会場、やまびこ座にて別演目「ブーカ」を上演。子ども達も舞台に参加するお芝居で、ちょうど日本ユーラシア協会の招きで来日したロシアの子ども達と日本の子ども達が同じ舞台に立ち、お芝居を楽しみました。札幌市内小学校開放図書での交流、札幌市子ども劇場との交流、幼稚園・保育園での交流も活発におこなわれました。札幌、旭川、稚内での公演はどこも好評で、子どもも大人も楽しめる作品でした。ロシアならではの色鮮やかな舞台であり、同時通訳の言葉もうまく伝わり、子ども達は役者の演技にひきつけられ内容をよく理解していました。北海道の子どもたちに優れたロシアの文化にふれる機会をを与えることができました。この巡演を知って、北海道庁の総合政策部、海上湾岸グループの方が劇団を訪れ、ハートランドフェリーの案内チラシやサハリンの観光案内のパンフレットを会場で広めてほしいと依頼があり、協力しました。人や物資を運ぶフェリー運航の存在を知ってもらう機会にもなりました。(写真提供=劇団風の子北海道)
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■2015年6月18日■

ロシア・ヴォーカル・ユ二ット MAX LUXURY初のコンサート
赤坂BLITZで26曲熱唱!ゴージャスな赤坂の一夜を盛り上げる
「モスクワ郊外の夕べ」「長い道を(悲しき天使)」らロシア語曲6曲披露
新曲「聖なる人」(震災犠牲者を弔う歌) 「Take Me To Fujiyama」発表

 6月18日夜7時から赤坂BLITZで、ロシア・ヴォーカル・ユ二ット、MAX LUXURY(マックス・ラグジュアリ)の日本本格デヴューコンサートが開かれました。満席の観客を前に、26曲を熱唱、爆発的ビ―トのきいた曲、哀愁をおびた美しいハーモニーの曲、なつかしいロシアの曲を英語・ロシア語・日本語で歌いあげました。演奏は、佐山こうた(Key),半田あきのり(Key),伊吹文裕(Dr),柳原旭(Bass),伊原広志(Gt)、湯本淳希(Pet),川島稔弘(Tr)、西村貴行(Sax)、吉川周作(Sax),楽曲提供は売野雅勇。MAX LUXURYの3人の女性アリシア・タニューシナ、ラ−ナ・コルニュフ、オリガ・ゴルバリアンは、今後、CD,アルバムを世に出し音楽活動を精力的に行う予定。(撮影=丸山英樹)
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■2015年6月2日■

ワフタンゴフ記念国立アカデミー劇場付属シュ―キン記念演劇大学劇団が来日公演
1888年ペテルブルグで論争を巻き起こしたチェーホフ原作「イワーノフ」を、M・セマコフが演出
シアターX、東京外語大、早稲田大、桐朋芸術短大で熱演、感動の舞台

 シュ―キン演劇大学劇団は、5月30日来日、6月2日両国・劇場シアターX、3日府中・東京外国語大学プロメテウスホール、4日新宿・早稲田大学小野記念講堂、6日仙川・桐朋学園芸術短期大学小劇場でそれぞれ公演し、市民・学生に感動をあたえました。
 モスクワの同大学は、1914年にエヴゲー二イ・ワフタンゴフが学生たちに演劇指導したのが始まりで、創立101周年を迎えています。1939年に名優ボリス・シュ―キンの名を冠し、演劇・映画・テレビの世界に数多くのタレントを輩出してきました。今回のチェーホフの戯曲「イワーノフ」を演じたのは二―ナ・ドヴォルジェツカヤ教授のクラスで学んだ学生たちでことし卒業したばかりの人たちです。 観客は、「ちぐはぐな人間関係、勝ってな思い込み、空回りする愛、絶望と倦怠。20代の「俳優の卵」たちが演じているとは思えないほど深いドラマが繰り広げられ、チェ-ホフの世界が遠い未来(すなわち現代)にまで投げかけたまなざしを十分に感じることができた」「久しぶりに芝居らしい芝居を観ることができた。楽しかった」「よく教育・訓練され、完成度が高い。アンナ役、ボールキン役の人はよい俳優に成長する予感がした」などと感想をのべていました。(撮影=丸山英樹)
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■2015年5月28日■

チャイコフスキー生誕175周年、オーケストラ創設85周年記念で来日公演
巨匠V・フェドセーエフ指揮チャイコフスキー・シンフォニーオーケストラ
ソリストは一層円熟味を増す天才ワディム・レーピンが感動の演奏

 5月28日・31日に東京・サントリーホールで、AMATI招聘による旧モスクワ放送交響楽団のチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラが、巨匠ウラディ―ミル・フェドセーエフ指揮で来日公演をおこないました。チャイコフスキー生誕175周年記念でオールチャィコフスキー・プログラムで観客に感動を与えました。ソリストもワディム・レーピンが出演、豪華な顔触れでチャイコフスキーを満喫しました。
 プログラムは、28日がイタリア奇想曲作品45、ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35、交響曲第4番へ長調作品36.31日が四季より4月・7月・10月・12月、くるみ割り人形作品71a,交響曲第5番ホ短調作品64で、圧倒的なパワーと繊細でしなやかな演奏に満場の拍手を受けていました。観客は「音楽家たちが実に楽しそうに演奏」「演奏は、ピア二ッシモが各楽器とも澄みきった綺麗な音響で表現され、フォルテシモはロシアの大地から突き上げてくる力強さとカオスの雰囲気で演奏され、そして他民族のロシア民衆とともに進めと言うチャイコフスキーのメッセージも聞こえてきて実によかった」「レーピンのダタッシェの細やかな技法もオーケストラとの呼吸が一心同体の調和でなされ、素晴らしかった」などとのべていました。(写真=AMATI提供)
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■2015年5月22日■

デミトリー・シシキン ピアノリサイタル開く
6歳でグランプリに輝く、ロシアピア二ズムを継承する新進気鋭のピアニスト
静岡・埼玉・栃木・千葉・愛知・岩手で開催 独創的能力・テク二ックに感動的拍手

 たびたび日本でリサイタルを開いているデミトリー・シシキンは、5月21日に来日、31日に帰国するまでに、静岡・清水町、埼玉・小川町、栃木・小山町、千葉・稲毛町、愛知・名古屋市、岩手・盛岡市、埼玉・大宮市、静岡・下田市で8回の演奏会をおこないました。3歳でピアノをはじめ、6歳で青少年ピアノコンクール(チェリャビンスク)でグランプリ、チャイコフスキー記念音楽専門学校(チェリャビンスク)、グネーシン記念音楽アカデミー、チャイコフスキー記念モスクワ音楽院で学び、ホフロフ教授、ヴィルサラーゼ教授らに師事しました。23歳になり、情感豊かに、そして技巧的に気品あふれる演奏を見せるシシキンはロシアピア二ズムのホープです。(撮影=丸山英樹)
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■2015年5月21日■

日本・ロシアフォーラム2015を開催。政治・経済・文化・スポーツの協力をアピール
毎日新聞社・ロシア新聞社が主催、ロシア文化フェスティバルが特別後援
安部首相・岸田外相がメッセージ
ナルイシキン議長、佐々木則夫・経団連副会長、シュビトコイ大統領文化代理、栗原小巻・女優が講演
4セッションで上田隆之=資源エネルギー庁長官、D・フラモフ=天然資源環境省次官、舛添要一=東京都知事、佐々木基=国土交通審議官、M・スリペンチュク下院議員、篠田昭=新潟市長らが講演 

 日露の協力関係を探る日本・ロシアフォーラム2015が、5月21日午前10時から六本木アカデミーヒルズ49で開かれました。朝比奈豊=毎日新聞社社長、P・ネゴイツア=ロシア新聞社社長の挨拶のあと、安部晋三首相、岸田文雄外相のメッセージが披露されました。S・ナルイシキン国家院議長、E・アファナシエフ駐日ロシア大使、S・カチャエフ=ロシア極東開発副大臣、佐々木則夫=経団連副会長、M・シュビトコイ=大統領文化代理、栗原小巻=女優が講演、午後からは「エネルギー・資源開発」「スポーツ・オリンピック」「インフラ・交通・流通など有望ビジネス」「極東・地域への投資」の4つのセッションと「日本・ロシア有識者会合」が行われ、午後6時30分からクロージングパーテイが開かれました。
 ナルイシキン議長は、両国首脳が合意しているプーチン大統領の訪日について「我々は準備ができている。球は日本のサイドにある」とのべ、日本側に計画の促進を促しました。また、同氏は米国が日露の接近にくぎを刺している現状を批判しました。
 日露関係の強化へむけた課題を協議した日本・ロシア有識者会合は、提言として@国会議員レベルでの接点を増やすA歴史共同研究など文化交流を進めるBエネルギー協力の新しい可能性を探る、などをまとめ、領土問題など諸懸案解決へ向けて基盤づくりをすすめ平和条約締結へ着実にすすめることが指摘されました。(撮影=丸山英樹)

<5月21日の日ロフォーラムにおける講演>
ロシア文化フェスティバルのこれまでと今後
日本組織委員会副委員長  栗原小巻

 本日は、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長の立場でご報告させていただきます。
 本年、4月18日から1週間、文化交流の一環として、ロシアを訪問してまいりました。最初の日に、ロシア組織委員会の方から、両国の文化交流の今後の展望、ロシア文化フェスティバルについてご指導ご助言をいただきました。このロシア訪問の中で、偉大な音楽家、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーがその地に住み、『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』を作曲した、モスクワ州のクリン市を訪れる事ができました。チャイコフスキーの芸術性は、民族を超え、時代を超え、すべての人の心に響き、感動を与え、伝えてくれます。私たちが考えるロシア文化フェスティバルの藝術理念は、普遍的な藝術の魂の交流です。チャイコフスキー、プーシキン、トルストイ・・。ロシア藝術は世界の藝術という認識です。
 モスクワでは、スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場バレエの『バヤデルカ』を鑑賞いたしました。『ドンキ・ホーテ』と並ぶレオン・ミンクスの代表作です。古代インドが舞台のこの作品は、ロシア、ヨーロッパで好評を博した力強いバレエで、文化フェスティバルで、近い将来、この作品も亦、実現できればと願っております。
 今回の訪問の大きな目的は、相互の文化交流の実現です。アストラハン州では、州知事をはじめとする、文化、経済の責任者の方々から、日本文化フェスティバルの要請を受けました。本日、フォ―ラムにご出席の文化・経済関係の皆々様に、是非ご協力いただければと思います。アストラハン州、アストラハン市は、カスピ海に近い風光明美な古都です。主な産業は、造船と漁業とお聞きしました。アストラハンの大学には、日本語学科もあります。ロシアの魂をロシア文化フェスティバルで、日本の精神を是非、日本文化フェスティバルで、アニメ、ゲームといった現代アートと共に、日本人の伝統と歴史が伝わるようなフェスティバルになればと期待しています。
 アストラハンの会議の後、ヴラジーミルへ行ってまいりました。白壁が、透き通る空に映える、ヴォクロヴィッチ・ネルリ教会。ここでは、世界遺産の保護と環境問題について学んできました。ロシア文化フェスティバルでは、ロシアの歴史的建造物の紹介といったことも、今後は課題の一つだと思っています。
 文化交流事業の企画は、尽きることはありません。それが、友好、平和への確かな、たった一つの道だと信じています。次に、日本におけるロシア文化フェスティバルについて、ご紹介いたします。2003年、プーチン大統領と小泉首相の「日露行動計画」に基づき、日ロ国交回復50周年を記念して、2006年より実施されています。今年は10回目を迎えますが、これまでお迎えした芸術家は7309名、鑑賞した日本人観客数は1255万人です。開催地は47都道府県すべてです。あらゆる年齢層の方々に受け入れられ、真心のこもった感想と、熱い拍手をいただきました。芸術のジャンルは、バレエ、音楽、サーカス、演劇、美術、写真など多岐にわたり、内容も伝統と現代そして未来、藝術の無限の可能性を表現しています。本年でいえば、ロシアバレエと日本舞踊の合作があります。文化の違いが、お互いを刺激し、新しい藝術が創造される。次の時代を担う青少年への希望も、フェスティバルの重要な主題です。
 この場をお借りし、これまでご支援いただいた皆様のご紹介をさせていただきます。日ロ両国政府はもとより、企業、団体、個人、地方自治体、そして、フェスティバルの催しには皇族方にもご臨席賜りました事、ご報告し、厚く感謝申し上げたいと存じますとともに、大変光栄に思っております。ロシア大統領、日本国首相のメッセージも折々にいただいております。感謝申し上げます。  このたびのフォーラムのタイトルは「ビジネス・技術・文化スポーツを接点に両国関係を話し合う」とあります。私は、20代の頃、日ソ合作映画3本の作品で、ヒロインを演ずる事ができました。当時、米ソ冷戦のさ中でしたが、合作映画、映画交流に壁はなく、信頼と誠実さで、映画を完成させる事ができ、作品の公開も実現しました。モスクワロケでは、日本の商社の方々も支援して下さり、経済に関わる方々に、大変応援していただきました。当時もロシアと経済交流していた企業も少なくなかったように思います。
 人間の身体は、いろいろな機能が相互に働いて健康を維持しています。ビジネス・技術・文化・スポーツは、どれか一つを取り立てて、交流が成功すると言う事はありません。あらゆる交流が成功した時、健全な信頼関係が生まれます。ロシアとの文化交流の中で、尊敬する偉大なロシアの芸術家の方々と、心を一つに、日本とロシアの平和友好に、少しでも寄与する事が出来ますれば、とても嬉しく思います。ニュースでは、21世紀の今日も、テロや戦争の悲惨な映像が流れています。原因は、様々だと思いますが、不平等、貧困といった根源的な問題も指摘されています。解決する道筋としては、政治の叡智、真の経済発展、スポーツの感動、心豊かな文化芸術にあると思います。私たちすべての人が、それぞれの分野、それぞれの立場で次の世代のための、平和、生活、文化を守るという気概で、自分に課せられた使命を達成することが、真に望まれているのではないでしょうか。このフォーラムから、二国間交流と言うだけではなく、この2つの国の交流を通じて、世界に新しい指針を示すことができれば、その意義は大変深いと思います。ロシア文化フェスティバルIN JAPANの報告と、今後に向けての提言をさせていただきました。ありがとうございました。
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■2015年5月20日■

ロシア文化フェスティバル2015IN JAPANオープニングセレモニー挙行!
両国代表が舞台から挨拶、国立音楽劇場バレエ公演を2000名鑑賞、レセプションに500名参集
プーチン大統領と安倍首相の祝賀メッセージを披露
ナルイシキン国家院議長、シュビトコイ大統領文化代理、森喜朗・鳩山友紀夫元首相、片山さつき外交防衛委員長、松澤建民間外交推進協会理事長らが出席

 2015年度の日本におけるロシア文化フェスティバル・オープニングは、5月20日東京文化会館において行われました。スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場バレエ「エスメラルダ」(全3幕、総勢170名)がスタートする直前の午後6時20分にフェスティバル開幕を祝う安倍晋三首相のメッセージ(別項)が紹介されたあと、両国代表としてセルゲイ・ナルイシキン=ロシア組織委員会委員長(ロシア連邦国家院議長)、鳩山友紀夫=日本組織委員会委員長(第93代内閣総理大臣)の両氏が挨拶、文化芸術の意義と日ロ関係の発展を期待することをのべました。ナルイシキン議長はV・プーチンロシア連邦大統領のメッセージ(別項)を紹介しました。ダンチェンコバレエ団のバレリーナから花束贈呈のあと舞台がスタートしました。
 イーゴリ・ゼレンスキー芸術監督、国立モスクワ音楽劇場管弦楽団の生演奏で展開された舞台は、ジプシーの踊り子エスメラルダと彼女をめぐる男たちー愛、しっと、欲望、裏切り、心の叫びを描きだすヴィクトル・ユゴ―の名作をスタニスラフスキー・システムによるダンサー=俳優の理念で感動的なドラマを表現しました。参加者は口々に「感動した」「涙をおさえきれない」「主催・招聘者に感謝します」との感想がたくさん寄せられました。
 午後9時30分からオープニングレセプションがスタート。主催者を代表して女優の栗原小巻=日本組織委員会副委員長が挨拶、ロシア側を代表してミハイル・スリペンチュク=ロシア連邦国家院議員・ロ日友好議員連盟会長が挨拶、一本締めで盛り上げました。アラ・カラぺチャン=ダンチェンコバレエ団総裁が挨拶したあと、山崎芳人=キョードー東京代表取締役が乾杯の発声をおこないました。会場には政経文化界の代表をはじめ、ダンチェンコバレエ団のダンサー、オーケストラメンバーら約500名が参集し交歓、午後11時に閉会しました。(撮影=丸山英樹)

V・プーチンロシア連邦大統領のメッセージ
 ロシア文化フェスティバル 2015 IN JAPANの参加者および観客の皆様へ
親愛なる友人の皆様!ロシア文化フェスティバル IN JAPANの開幕に寄せて、皆様に心からのご挨拶を申し上げます。
 このフェスティバルには、長いと表現するに十分な10年の歴史があり、独自の良き伝統が築かれています。今回の記念すべきフェスティバルのプログラムが、非常に内容豊富で多岐にわたるものであることを、私は確信しています。日本の多くの都市にいらっしゃる芸術に関心ある人々は、ロシアの諸民族の独自性豊かな、文化的精神的財産に触れることができ、その真価に従ってオペラやバレエアーティスト、ステージパフォーマー、フォークロア芸術団やサーカス芸術団の創造的活動に満足することでしょう。
 特に指摘しますのは、このような大規模な、そして代表的で人道的な数々のプロジェクトがロ日交流の発展を促進していること、そして魅力的なアイディアや我々両国民の市民による友好的で形式にとらわれない対話の温かさが、交流を豊かなものにしているということです。
 フェスティバルの観客および参加者の皆様に、鮮やかで忘れがたい印象が残りますように、そして全ての最良のものがありますように、心よりお祈り致します。
V・プーチン

安部晋三日本国首相の祝賀メッセージ
 日露両国の外交関係樹立160周年に当たる本年、2006年に始まった日本におけるロシア文化フェスティバルが記念すべき10年目を迎えたことを、心よりお祝い申し上げます。
 ロシアの文化・芸術の素晴らしさとそのレベルの高さは世界中で広く認められていますが、これまで9回のフェスティバルに累計1、200万人以上が足を運んだことは、日本におけるロシア文化への高い関心と評価の現れです。このフェスティバルは、私たちがロシアの優れた文化に触れることができる貴重な機会として、日本国民の幅広い層から支持されています。本年のフェスティバルでは、バレエ、演劇、クラシック音楽、サーカスなど、幅広く充実した内容のプログラムが数多く予定されていると承知しております。こうしたプログラムを通じて、ますます多くの日本国民がロシアの文化の奥深さに魅了されることを確信しています。
 本フェスティバルをはじめとする日露間の様々な交流事業により、両国民のお互いへの関心が更に高まり、相互理解が進むことは、両国関係を更に発展・強化させる大きな基盤ともなることでしょう。今回のロシア文化フェスティバルの成功を心よりお祈り申し上げます。
安倍 晋三

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■2015年5月20日■

日ロ両国組織委員会が2017−21年五カ年プログラムの調印式を行う
S・ナルイシキン、鳩山友紀夫両組織委員長がサイン、挨拶
音楽・舞踊・演劇・映画・美術・アニメ・サーカス・工芸など総合的多彩に計画

 5月20日午前9時から、東京・帝国ホテル2F菊の間において、ロシア文化フェスティバルINJAPAN2017−2021プログラム調印式が行われました。セルゲイ・ナルイシキンロシア組織委員会委員長(=国家院議長)、鳩山友紀夫日本組織委員会委員長(=第93代内閣総理大臣)が文書にサイインしたあと、この協定の意義を強調し、成功への期待を述べました。女優の栗原小巻日本組織委員会副委員長が乾杯の発声をし、参集した両国組織委員会の役員、フェスティバル参加企業代表らが発展を誓い合いました。調印式には、朝日・産経・共同通信・時事通信・TOKYOMXテレビ・北海道・イタルタス・毎日・読売・ロシアマスコミ各社が取材しました。(撮影=丸山英樹)
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■2015年5月14日■

バラ満開の鳩山会館で日露修好160周年記念展開く
日本国魯西亜国通好条約、戸田浦露国軍艦建造図巻、嘉永七甲寅歳地震之記を展示
斎藤としつぐ元防衛庁長官、鳩山由紀夫元首相、森敏光日ロ交流協会副会長がトーク
戸田造船博物館、沼津明治史料館、東洋文庫、江川文庫が資料協力

 5月14日から23日まで東京都文京区の鳩山会館において、日露修好160周年記念展が開催されました。本展には、1855年日魯和親条約調印文書、1956年日ソ共同宣言文書、ヘダ号模型、戸田浦における露国軍艦建造図巻、プチャーチンの遺品、プチャーチンの肖像画、川路聖瞭の古写真、47人風俗画、嘉永七甲寅歳地震之記、明治の函館・東京・長崎のロシア領事館古写真など貴重な展示物が見られ、アニメーション作品「幕末のスパシ―ボ」と「プチャーチンロード」が会場で上映されました。
 オープニングセレモニーでは、鳩山由紀夫元首相、アファナ―シェフ駐日ロシア大使、中村喜和一橋大学名誉教授、斎藤としつぐ元防衛庁長官が挨拶・祝辞・解説・乾杯をおこないました。また、斎藤としつぐ・元防衛庁長官、鳩山由紀夫・元首相、森敏光・日ロ交流協会副会長が日ロ交流のエピソードを中心にしたト―クショーを展開、楽しいひと時を過ごしました。
 20日には来日したナルイシキン国家院議長らロシア政府代表団が会館記念室、160周年記念展、鳩山一郎銅像、満開の薔薇園を見学しました。本展には約3500名が入場しました。(撮影=丸山英樹)
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■2015年5月2日■

V・ブ―ド二コフ&谷本潤 ピアノ・ヴァイオリン・リサイタル開く
ハバロフスク交響楽団と日本の演奏家の音楽交流を促進
日本・ハバロフスク音楽家交流委員会らが主催


 5月2日音楽の友ホールで、3日六本木シンフォニーサロンで、ハバロフスク交響楽団ソリストのウラジーミル・ブ―ド二コフ(ピアノ)と、国立モスクワ音楽院で研さんを積んだ谷本潤(ヴァイオリン)が、競演のリサイタルを開きました。これは、日本とロシア・ハバロフスクの音楽家交流が10年になったのを記念しておこなわれたもの。ブ―ド二コフはベートーヴェン=ピアノソナタ第8番ハ短調「悲愴」作品13、ショパン=マズルカ作品17より1・2・4番など8曲、谷本潤はバッハ=無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001、チェレプニン=ポエムなど5曲を演奏し感銘を与えました。ブ―ド二コフはあたたかさ、すがすがしさを醸し出す演奏で、谷本潤は誠実さと哀愁をただよわせるが、二人とも人柄が反映した心のリサイタルでした。(撮影=丸山英樹)
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■2015年4月18日■

栗原小巻ら日本組織委員会代表団がモスクワ、アストラハンを訪問
2016アストラハン日本文化フェスティバル開催で州政府首相・文化大臣らと協議
チャイコフスキーのクリン、世界遺産のウラジーミル・スズダリを訪問
両国組織委員会で情勢、今後について懇談し、意思統一

 ロシア文化フェスティバル日本組織委員会代表団(栗原小巻副委員長、長塚英雄事務局長ら4名)は、4月18日成田空港を出発、チャイコフスキーのクリン市、クレムリンの武器庫・ダイヤモンド庫を視察、スタニスラフスキー&ダンチェンコバレエ劇場公演を鑑賞、アストラハン市を訪問、世界遺産のウラジーミル・スズダリを視察、4月25日成田空港着で帰国しました。
 4月20日の両国組織委員会の懇談では、パーヴェル・ホロシロフ副委員長、イーゴリ・ロマネンコ副委員長、マイヤ・コバヒゼ組織委員、ウラジーミル・ベススドノフ組織委員らと現状や今後について協議しました。
 4月21、22日のアストラハン訪問では、テレビ出演、クレムリン・美術館を視察、ガリーナ・ザチエヴァ副首相・文化大臣主催の夕食会に出席、州政府ではアレクサンドル・ジルキン州知事・首相・副首相らとの「アストラハン2016日本文化フェスティバル」開催について協議、マスコミの囲み取材、経済副大臣との経済特区「ロ―トス」の懇談、教育大臣出席による国立大学での歓迎セレモニー、オペラバレエ劇場らの視察などを終えました。
 全体行程にはB・フェジャイノフ元駐日ロシア大使館参事官とインツーリスト・ガイド、モスクワのイベントプロデューサーらが同行し安全で充実した旅行となりました。(撮影=北村れい子)
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■2015年1月30日■

チャイコフスキー名曲コンサートを東京芸術劇場で開く
巨匠マルク・ゴレンシュテインが指揮
東京交響楽団、松本蘭(ヴァイオリン)、安倍まりあ(ピアノ)と競演

ロシアの巨匠マルク・ゴレンシュテインは、1月30日、東京芸術劇場コンサートホールでのチャイコフスキー名曲コンサートを指揮し、満員の聴衆に感動を与えました。プログラムは、ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35、ピアノ協奏曲第一番変ロ短調作品23、弦楽セレナ―ドハ長調作品48第一楽章。フレッシュなヴァイオリニスト・松本蘭、ピアニスト・安倍まりあの新鮮な若々しい演奏とともに、熟練した東京交響楽団のハーモニーと共鳴したチャイコフスキーの美しいメロディが会場に響き渡りました。(撮影=丸山英樹)
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■2015年1月9日■

2015年幕開けは、栗原小巻主演のチェーホフの「櫻の園」公演、栗原が熱演!
日本のチェーホフ劇の歴史に新しい一コマを刻む上演! 大胆な加来の手腕冴える
加来英治演出、栗原小巻衣装デザイン、長谷川哲夫らベテラン俳優が光る演技

 「櫻の園のない生活はとても考えられない。父も母も祖父もここに住んでいた。わたくしの魂はここでしか生きることはできない」――ラネーフスカヤは過ぎ去りし遠い日を見ていました。だが、櫻の木に斧が打ち込まれ、やがて静寂が訪れます。この名場面を日本新劇によって何度観たことでしょうか。中村喜和・一橋大学名誉教授(ロシア文化研究史家)は次のように劇評を語りました。
 「日本では、近代的な演劇は、1920年代に始まった。その出発の最初の時期に、最も好まれたのは、チェーホフの作品である。チェーホフが日本の近代演劇の父だった。しかし、「櫻の園」についていえば、ラネーフスカヤ夫人を当たり役とした女優東山千栄子が偶然ながら、かなり年配だったために、現在になっても、ラネフスカヤ夫人の役は50年代の女優が演じることが常識になっていた。この常識を粉砕したのが、ロシア人役を得意とする栗原小巻である。
 2015年1月9日、東京・亀有のリリオホールで幕を開けた加来英治の演出になる「櫻の園」は、日本におけるチェーホフ劇の歴史にあたらしい一コマを刻む上演になった。栗原小巻さんの演じるラネーフスカヤ夫人は、確かに40歳代の初め、あるいは30歳代といっても通るほどの、おおらかな色香を濃厚にただよわせるロシアの女地主だった。パリに恋人がいても不思議ではないのだ。この演出で最も特徴的だったのは、ラネーフスカヤの魅力に直接かかわらないディテールを一切省いた点である。この芝居には、手品を演じる女家庭教師も、「22の不幸」という滑稽な綽名をもつ召使も、舞台に登場しない。しかし、ワーリャとロパーヒンの達者なわき役陣の演技がその欠落を補っている。しかし、何はともあれ、ヒロイン・ラネーフスカヤ夫人の熱演が芝居好きの観客を満足させてくれた。相変わらず、彼女は美しい。千人に達する観客の大部分はかつて「コマキスト」と呼ばれた彼女の熱烈なファンだった。彼女の人気が半世紀前と変わりがないのは、驚嘆に値する。大胆に枝葉を刈りこんだ演出家の手腕は、今後のチェーホフ劇のモデルになるだろうという予感を抱かせる。」(撮影=丸山英樹)
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