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■2023年12月29日■

 ヴィタリ・ユシュマノフ バリトンリサイタル(銀座ヤマハホール)
前半オペラ、後半オペレツタ、アンコールは「愛燦燦」
心温まる優しい歌声でユシュマノフの魅力が全開

 12月29日午後3時から銀座ヤマハホールで、ヴィタリ・ユシュマノフ バリトンリサイタルが開かれました。プログラムは、シャルル・グノーの歌劇「ファウスト」より「祖国を離れる前に」、ヴェルディの歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」、「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」、「ドン・カルロ」より「私の最後の日が参りました」、チャイコフスキーの歌劇「スペードの女王」よりエレツキー公爵のアリア、ラフマニノフの歌劇「アレコ」よりアレコのカヴァティーナ、の6曲で一部を終了しました。二部は、レハールのオペレッタ「メリー・ウイドウ」よりダニロ登場の歌、「ロシア皇太子」よりヴォルガの歌、「パガニーニ」より「女たちに口づけするのが好きだッた」、「ほほえみの国」より「君はわが心のすべて」、ロルツ゚イングの歌劇「密猟者」より「ほがらかで陽気」、コルンゴルトの歌劇「死の都」よりピエロの歌、カールマンの「サーカスの女王」より「夢物語のような二つの瞳」を演奏しました。ピアノはマエストロでピアニストの園田隆一郎。(写真撮影=丸山英樹)

会場に響き渡る熱い歌声に感動――佐野真澄(ピアノ教育)
 銀座ヤマハホールにおけるヴィタリ・ユシュマノフ バリトン・リサイタル。にこやかに登場して、1曲目は、グノー作曲歌劇「ファウスト」より「祖国を離れる前に」を、表情豊かにソフトで伸びのある声で歌いました。続いて流暢な日本語で、今日のコンサートは「ドイツやオーストリアのジルベスタコンサートのような名曲のプログラムにしたいと思って、前半はオペラ中心、後半はオペレッタを中心にしました。そして、マエストロでもある園田隆一郎さんの、オーケストラのようなピアノ伴奏でお届けします。」と話しました。銀座ヤマハホールのデビューでもあるそうです。次にヴェルディ作曲の、歌劇「リゴレット」より「悪魔め、鬼め」という激しい曲を険しい表情で歌い、迫力があってオペラを観ているようでした。歌劇「仮面舞踏会」より「お前こそ心を汚すもの」は、ドラマチックな、厚みのあるピアノの響きにのせて気持ちよさそうに歌っていました。リリカルなピアノの高音も印象的でした。
 ここでユシュマノフは退場し、ヴェルディ作曲3曲目は、歌劇「「ドン・カルロ」より「私の最後の日が参りました」。ピアノで始まり、音楽の流れる中で登場するという演出で、友情のアリアを最後まで切なく、熱く歌い、声量も素晴らしく、会場に響き渡りました。次に、チャイコフスキー作曲歌劇「スペードの女王」よりエレツキー公爵のアリア「貴女を愛しています」の美しいメロディーを、張りのある美声で歌いました。ラフマニノフ作曲歌劇「アレコ」よりアレコのカヴァティーナの、出だしの声にはしびれました。どこまでも伸びやかな声がラフマニノフの曲想にのって登りつめていく感じ。寄り添うピアノの響きも心に残りました。
 第2部は、レハール作曲オペレッタ「メリー・ウィドウ」よりタニロ登場、から始まり、ジルベスタコンサートにふさわしい、女好きのタニロの楽しい歌でした。次のロルツィングはドイツの作曲家で、俳優でもあって19世紀前半大人気だった人。歌劇「密猟者」より「朗らかで陽気」は、劇中では、ずるくて抜けてる伯爵が誕生日に陽気に歌います。ピアノとの掛け合いも楽しく、耳にも心にも優しく響く、ずっと聞いていたい声で、明るい気持ちになりました。続くレハール作曲オペレッタ「ロシアの皇太子」よりヴォルガの歌は、独特の響きとリズムが興味深かったです。コルンゴルト作曲歌劇「死の都」よりピエロの歌は、甘い声質がロマンチックなメロディーに合っていて、ユシュマノフにぴったりな曲だと思いました。ピアノの音もキラキラしていました。カールマン作曲オペレッタ「サーカスの王女」より「夢物語のような二つの瞳」は、少しもの悲しいメロディーが心に響きました。レハール作曲オペレッタ「パガニーニ」より「女たちに口づけするのが好きだった」は、リズミカルで盛り上がる素敵な一曲。最後は、レハール作曲オペレッタ「ほほえみの国」より「君はわが心のすべて」。私に歌ってくれているような錯覚に陥り、夢のような気持になりました。アンコールは、レオンカバッロ作曲「歌劇「ザザ」からと、小椋佳作曲「愛燦燦」の2曲。ユシュマノフの、心温まる歌声をたっぷりと味わうことのできた、素晴らしいリサイタルでした。満席の会場も熱気にあふれていました。
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■2023年12月5日■

ステパン・ヤコーヴィッチ(ヴァイオリン、モスクワ音楽院教授)を招き
ドミトリー・フェイギン(チェロ)&新見フェイギン浩子(ピアノ)がコンサート
三人三様に響きあい、美しいメロディが観客の胸に残る

 12月5日、東京・文京区のサロン・ド・パッサ―ジュにおいて、ヴァイオリンのステパン・ヤコーヴィッチ(国立モスクワ音楽院教授)、チェロのドミトリー・フェイギン(東京音楽大学教授)、ピアノの新美フェイギン浩子(東京音楽大学非常勤講師)のコンサートが開かれました。プログラムはチャイコフスキー=なつかしい土地の思いでOP42,ラフマニノフ=2つのサロン小品OPよりロマンス・ハンガリー舞曲、ピアノ三重奏第1番ト短調悲しみのトリオ、ショスタコ―ヴィッチ=ピアノ三重奏第2番OP67ホ短調を演奏し、心に残る感動のコンサートとなりました。なお、12月3日茅ケ崎市・ちがさきMKホール、12月7日吹田市・吹田市文化会館でもコンサートが開催されました。(写真撮影=丸山英樹)

演奏者とともに観客も一緒に呼吸する演奏会――佐野真澄(ピアノ教育)
 チェロのドミトリ―・フェイギンと、ピアノの新見フェイギン浩子が、ロシアからヴァイオリンのステパン・ヤコーヴィッチを迎えて、2023年12月5日に東京のサロン・ド・パッサージュにおいてコンサートを行いました。はじめに新見フェイギン浩子から、「今ロシアは戦争になってしまい、芸術家たちは外国に出られなくなってしまいました。私たちはモスクワ音楽院の学生時代に一緒に学び演奏し、その後も毎年弾いてきましたが、モスクワにも行けなくなってしまいました。今回、1年位前から準備して、やっとビザがおり、8年ぶりに再会して3人で弾くことが叶いました。想いを込めて弾きたいと思います。」と挨拶があり、まず、ヴァイオリンのステパン・ヤコーヴィッチと新見フェイギン浩子のピアノで、チャイコフスキー作曲懐かしい土地の思い出op.42が演奏されました。1、瞑想曲は、しみじみとしたピアノの前奏の後、もの悲しいメロディーがヴァイオリンで奏でられとても切ない気持ちになりました。ヴァイオリンが上行し、ピアノが下行していく部分の二重奏はとても美しかったです。2、スケルツォは、ヴァイオリンがせわしないメロディーをリズミカルに演奏しました。3、メロディは、ヴァイオリンの音が優しく歌い、また弓とともに飛び跳ねて、トリルにのせてピアノのメロディーが奏でられるところは、うっとりさせられました。ピアノの高音も良く響いていました。2曲目もヴァイオリンとピアノでラフマニノフ作曲2つのサロン小品op.6。1、ロマンスは暗いメロディーで始まり、ピアノの低音とともに音楽が進んでいき、ヴァイオリンの重音のメロディーから次第に盛り上がりを見せる。至るところに出てくる半音階も印象的。2、ハンガリー舞曲は、軽快なリズムと音階に特徴があり、息もぴったりで、アンサンブルを楽しんでいる様子が伝わってきて、すっかり引き込まれてしまいました。3曲目はラフマニノフ作曲ピアノ三重奏第1番悲しみのトリオ。ここでチェロのドミトリー・フェイギン登場。ピアノがオクターブでメロディーを奏で、チェロとヴァイオリンが不安を掻き立てるようなリズムを刻む。それぞれのメロディーが掛け合いになり、スケールの大きな盛り上がりを見せる。19才の時に書かれた曲ですが、どこを取ってもラフマニノフそのもの。新見フェイギン浩子は、難度の高いピアノパートを熱演しました。休憩の後は、ショスタコーヴィッチ作曲ピアノ三重奏第2番。Ⅰ、チェロのハーモニクスから始まる。ヴァイオリンの低い音と響き合う感じが新鮮。Ⅱ、3人が全く違うことをしている所も、同じモチーフを弾いている所も興味深く、不協和音も切れよく伝わってきました。Ⅲ、3人3様だけど、お互いをしっかり感じながら音量もテンションも上がっていきました。Ⅳ、ユダヤの旋律も興味深く、ヴァイオリンのピッツィカートやチェロの様々な表情の音が胸に残りました。演奏者とともに観客も一緒に呼吸をしていて、会場全体の気持ちが1つになれた演奏会でした。ぜひまた聴きたいと思いました。
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■2023年11月23日■

ダニエル・ハリトーノフ・ピアノリサイタルーオールラフマニノフで演奏
ロシア的響き、高度な技術で壮大に弾く
自身作曲のタイニー・エチュードも演奏

 ダニエル・ハリトーノフピアノリサイタル2023は、11月23日午後5時から東京オペラシテイコンサートホールにおいてオールラフマニノフプログラムで開催されました。第一部は6つの楽興の時作品6、第二部は幻想的小品集作品3、リラの花作品21-5、前奏曲作品23より第4番、第5番、第7番、第10番、練習曲「音の絵」作品39第8番、 最後を飾ったのは練習曲「音の絵」作品39第1番で盛り上げて会場は高揚しました。インプレサリオ東京が主催。(撮影=丸山英樹)

ラフマニノフの魅力たっぷりに――佐野真澄(ピアノ教育)
 ラフマニノフ生誕150年を祈念したダニエル・ハリトーノフ、ピアノリサイタルが行なわれました。オール・ラフマニノフプログラム、第1部は6つの楽興の時作品6。第1番はロシア的な響きに包まれた切ないメロディーが印象的。カデンツァ部分も極めて繊細なレースのようで、続く変奏部分のメロディーの浮き上がらせ方も素晴らしい。第2番は常に音が動いていて心がざわつく感じ。第3番は語りかけるような重音のメロディーが胸をえぐる。第4番は連続する下行音型の、いかにもラフマニノフという曲。高度な技術を要する曲を壮大に弾き切りました。第5番はゆったりとしたリズムにのせて、じわじわと登りつめていくメロディーが美しい。第6番は厚みのある響きの中メロディーが動いていく。左手のバスもよく鳴っていて、温かな高揚感に会場全体が包まれました。第2部は幻想的小品集作品3から始まりました。第1番悲歌は暗いアルペジオからメロディーが熱を帯びていき、ラフマニノフの新しい手法も感じられました。第2曲前奏曲(鐘)はテクニックも構成力もしっかりとしていてホール中にロシア正教の鐘の音が鳴り響きました。第3曲メロディは明るい希望を感じさせました。第4曲は道化師。ラフマニノフはどんな道化師を見たのだろうか?飛んだり跳ねたり、もう大騒ぎの道化師をハリトーノフは熱演しました。それにしても、どんな道化師を思い描いて弾いていたのか?とても気になりました。第5曲セレナードは改訂版で演奏し、自由で動きがあってとても心惹かれました。全曲続けて演奏しましたが、5曲とも思わず拍手をしたくなりました。続いてのリラの花はとても愛らしい小品。優しい音が耳に残りました。前奏曲集作品23第4番はロマンチックな曲。第5番は最初から勢いにのって自由自在に演奏。ハリトーノフとラフマニノフが重なって見えるようでした。第10番は左手がメロディーの優しい感じの曲。息をするように自然に弾いていました。第7番は音数の多い技巧的な曲を、不安を掻き立てるように一気に演奏。練習曲「音の絵」作品33第8番は、繊細な高音と力強い低音、そして絡み合うメロディーといったラフマニノフの魅力をたっぷり聴かせてくれました。断片変イ長調はラフマニノフの心情にも思いを馳せてしまうような作品。前奏曲二短調は、聴く機会の少ない曲。耳に留めました。練習曲「音の絵」作品39第1番は最後を飾るにふさわしい曲。シンコペーションのリズムに乗せて右手が素早く鍵盤の上を動き回る。ピアニスト、ラフマニノフならではのピアニスティックな曲。ハリトーノフがこの上なく盛り上げて演奏して、会場内が高揚しました。アンコールはまどろむようなF・ブルーメンフェルトのプレリュードop.12-4と、ハリトーノフ自身作曲のタイニー・エチュードという超難曲を好演しました。
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■2023年11月23日■

ダニエル・ハリトーノフ・ピアノリサイタルーオールショパンで演奏
ハリトーノフの音楽世界で会場の心が一つに
エネルギッシュな躍動感、美しい響き、優れたテクニックと音楽性で魅了

 ダニエル・ハリトーノフピアノリサイタル2023は、11月23日午後1時から東京オペラシテイコンサートホールにおいてオールショパンプログラムで開催されました。第一部は夜想曲作品9より第1番、第2番、第3番、夜想曲作品27-2より第8番、スケルツォ第3番、第二部は夜想曲第13番、練習曲「遺作」第1番、第2番、第3番、12の練習曲作品25をみごとに演奏しました。主催はインプレサリオ東京。(撮影=丸山英樹)

圧巻の響きーショパンを堪能――佐野真澄(ピアノ教育)
 午后1時からのオール・ショパンプログラム、第1部の最初は夜想曲集。会場が静まるのを待って第1番がきらめくような美しい音でゆったりと始まりました。透き通るような弱音の響き、重音のメロディー、低音と高音のバランスも良く、一気にショパンの世界に引き込まれました。続く第2番は弾き始めたとたんに、会場内が香り立つようでした。鍵盤から指が離れても、指先から音が出ているような感じ。第3番は、装飾的なメロディーが、音楽を聴いているというより、繊細な絵画を観ているようでした。第5番は多彩な音色に魅了されました。第8番はゆったりとしたテンポと、コントロールされた音が心に沁み入りました。第20番の遺作は、しっとりと歌い始め、聴衆の気持ちを最後の音まで連れて行き、会場の心を一つにして終わりました。そして、続けてスケルツォ第3番を弾き始め、ハリトーノフらしいエネルギッシュな躍動感に一気に引き付けられました。第2部はステージに元気に飛び出てきて、夜想曲第13番を澄んだ音で、一音一音魂を込めて演奏していました。続いて3つの遺作の練習曲。第1番は左右の異なるリズムの曲を夢想的に、第2番の右手で2声部を引き分ける曲は華やかに、第3番のハーモニーとリズムの練習曲は優しく演奏して、ショパンからラフマニノフへとつながるものが感じられました。プログラムの最後は、12の練習曲作品25。第1番:息の長いメロディーを良く響く音で、第2番:すごく速く、しかも静かに音楽を前へと進め、第3番:リズミカルに、第4番:乾いた音で、第5番:流れるように、第6番:3度の重音で弾いているとは思えないほど滑るように速く、第7番:入りのメロディーに想いを込めて、第8番:右手の6度のハーモニーが溶けて美しい響きで急速に、第9番:様々な声部を出して立体的に、第10番:ハリトーノフならではの圧巻の響きと中間部の歌心、第11番:前奏で会場がシーンとなり、テクニックと音楽性で魅了し、第12番:ピアノを鳴り響かせて大きなうねりを作って、それぞれに聞きごたえがあり、練習曲12曲があっという間に終わってしまいました。ハリトーノフの音楽と、彼の持つ爽快さと、エネルギッシュな部分に、しっとりとした世界が加わって、今回のオール・ショパンプログラムを堪能させてもらいました。
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■2023年11月23日■

“バレエの美神2023”で輝くスターダンサーたち
ボリショイ、マリインスキー、ミハイロフスキーから参加
満員の観衆!素晴らしいバレエ芸術に感動の拍手の連続

 11月22日東京文化会館、23日同・昼夜、25日NHK大阪ホールで開催されたバレエの美神2023は、バレエ大国ロシアからボリショイバレエのアリョーナ・コワリョーワ、マリインスキーバレエからはファースト・ソリストの永久メイ、フィリップ・スチョ―ピン、ミハイロフスキーバレエからアンジェリーナ・ヴォロンッォーワ、エルネスト・ラティポフが来日・出演、さらにマリインスキーバレエで活躍したノルウエー国立バレエのザンダー・パリッシュ、ペルミバレエで培われた高度なテクニックの英国ロイヤルバレエのワディム・ムンタギロフ、サンクト・ペテルブルグ出身のウイーン国立バレエのオリガ・エシナら世界の第一線で活躍するダンサーが勢ぞろいした舞台は、久しぶりに日本のバレエファンに感動と満足感を与えました。コロナ禍、そしてウクライナ・ロシア戦争、ガザ・イスラエル戦争の困難な時期に招聘・開催した光藍社の努力は注目されます。Photo:瀬戸秀美 写真提供:光藍社(KORANSHA)

高度なテクニックと表現力―観客を魅了 仙場真理(バレエ評論家)
 Ballet Muses―バレエの美神2023―11月22日は東京文化会館大ホールにてAプロ、23日は同ホールにて2回公演共にBプロ、25日のNHK大阪ホールではAプロでした。Aプロは、「こうもり」よりアダージョ、「ジュエルズ」より”ダイヤモンド”、「ラ・フィーユ・マルガルデ」よりパ・ド・ドゥ、「ジゼル」よりパ・ド・ドゥ、「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ、「PIEL」、Bプロは、「シェヘラザード」よりアダージョ、「海賊」よりパ・ド・ドゥ、「眠りの森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ、「タリスマンのグラン・パ・ド・ドゥ」、「Ghost Light」、「マノン」第1幕より寝室のパ・ド・ドゥ、A/B共通プロは、「ライモンダ」第3幕よりパ・ド・ドゥ、「瀕死の白鳥」、「バレエ101」、「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ、「Cor Perdut」でした。
 23日の公演に行きましたが、開演10分前から客席は全て埋め尽くされ、天才ダンサー達の登場を今か今かと待ちきれない雰囲気で満ちているようでした。「タリスマンのグラン・パ・ド・ドゥ」はアンジェリーナ・ヴォロンツォーワとエルネスト・ラティポフでした。プリマのオーラを身に纏ったヴォロンツォーワの堂々たる演技は、物語を牽引し、テクニックはもちろん、微妙な心情の変化さえも丁寧に観客に伝えていました。ラティポフの恋に落ちた喜びと切なさとを表すダイナミックなジャンプと緩急のある表現にはため息が出ました。クラシックバレエの様式美に誰もがうっとりとしたことでしょう。「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥは永久メイとフィリップ・スチョーピンが踊りました。小柄な永久ですが、この有名な物語の主役を演じるに十分過ぎるほどの存在感がありました。アリョーナ・コワリョーワの「瀕死の白鳥」は、命果てゆく白鳥の動きによって観客に「死」の意味を訴えているかのような神々しいバレエでした。「バレエ101」では、ザンダー・パリッシュによるナレーションとのコミカルな掛け合いで客席は笑いの渦で包まれました。「マノン」パ・ド・ドゥを踊ったのは、アリーナ・コジョカルとワディム・ムンタギーロフでした。長身で気品あるバレエのムンタギーロフは男性ダンサーの理想の姿、可憐な演技で魅せるコジョカルとのパ・ド・ドゥには拍手が鳴り止まないほどでした。「眠りの森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥは、永久メイとスチョーピン、物語の主人公の実年齢に近い若手が見事な演技と技術で観客を魅了するバレエは永久独特であり、観客は瞬時に物語に引き込まれました。「こうもり」よりアダージョを踊ったオリガ・エシナとヤコブ・フェイフェルリックは、高度なテクニックと表現力で、浮気性の夫ヨハンが妻とは思わず熱心にあの手この手で口説いてしまうほどの色気と魅惑的な女性ベラを演じました。全身白タイツで踊ったエシナの美しいスタイルはいつまでも心に残るほどでした。新型コロナ感染防止のための待機期間が解けて、このような素晴らしい芸術に気軽に触れることのできる日常に感謝した一日でした。
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■2023年11月22日■

グレゴリー・セドフ、ピッコロヴァイオリン演奏会&ワークショップ開く
バレエ、タンゴそしてアレハンドロ・ぺラら多彩にに出演

 11月22日午後6時半から東京・オリンピック青少年センター小ホールにおいて、グレゴリー・セドフ来日・出演する「Arts for all-ピッコロヴァイオリンが歌い踊る」が開催されました。このコンサートはラフマニノフ生誕150周年・ハチャトリアン生誕120周年・チャイコフスキー没後130年・プロコフィエフ没後70年・ガーシュイン生誕125周年・ポンセ没後75年・カールマン没後75年を記念しておこなわれました。舞台は、メインのグレゴリー・セドフのほかにアレハンドロ・ぺラ、ユーリー・ゴジェバートフ、箕輪健太、サロンオーケストラジャパン、バレエダンサーの皆さん、タンゴダンサーの皆さんら多数の芸術家の出演で盛り上がりました。
 又、11月25日には在大阪ロシア総領事館ホールにおいてセドフらの演奏によるコンサートが開かれました。
 11月26日には東京・世田谷区の国立音楽院において「グレゴリー・セドフ、ピッコロヴァイオリンの世界」コンサート&ワークショップが開かれました。カーリン・ハッチンス博士が研究開発したピッコロヴァイオリンに関するお話を紹介したあと、ワークショップが行われました。ピアノはユーリー・ゴジェバートフ。第2部ではチャイコフスキー、カールマン、プロコフィエフ、ガーシュインの名曲が演奏されました。
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■2023年11月8日■

実践スタニスラフスキーシステム演技ワークショップ
セルゲイ・チェルカッスキー、ガリーナ・コンドラショワ両教授が来日指導

 実践スタニスラフスキーシステム演技ワークショップが、11月8日(水)から17日(金)にかけ、東京・曙橋ケイコバCスタジオ、高円寺K‘sスタジオ、新宿ふれあい貸し会議室新宿で№73にて開催されました。システム基礎クラス、実践エチュードクラス、シーンワークユニットクラス、レクチャーの4つのユニットで構成され、訪日したロシア国立サンクトペテルブルグ演劇アカデミーのセルゲイ・チェルカッスキー演技演出科主任教授とガリーナ・コンドラショワ教授が分かりやすく指導しました。主催はS-Work Tokyo.通訳は上世博及。
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■2023年10月25日■

「信長SAMURAI」5度目の公演―日本舞踊とロシアバレエのコラボレーション
藤間蘭黄演出の日ロ合同プロジェクトは充実深化し新しい色彩に満ちている
ファルフ・ルジマトフ、岩田守弘、ますます洗練されより深い演技に

 10月25日・26日の2日間、東京都台東区・浅草公会堂において{信長SAMURAI}公演が行われました。日本舞踊とバレエのコラボレーションを超えた舞踊劇をルジマトフが織田信長、藤間蘭黄が斎藤道三・明智光秀、岩田守弘が木下藤吉郎・豊臣秀吉を演じ、SAMURAIたちの緊張感あふれた舞台が創造されました。日本舞踊とバレエー邦楽のリズムを美しく舞踊に体現していくみごとな調和、斬新な衣装と舞台デザイン、これほどの日ロ合同プロジェクトの成功は特筆すべきものです。(撮影=丸山英樹)

三者三様の情熱が込められた素晴らしい舞台――仙場真理
 2018年8月から始まった「日本舞踊の可能性vol.1」が今回のコンサートでvol.5を迎えました。今回は2019年11月のvol.2でも披露された『信長-SAMURAI-』の再上演です。この作品は2015年10月11日(国立小劇場)の初演から、2017年8月5日・6日(東京国際フォーラム)再演、2019年にはロシア3都市(サンクトペテルブルク・コミサルジェフスカヤドラマ劇場、ウランウデ・ブリヤート国立歌劇場、モスクワ・クレムリン宮殿小劇場で上演され、同年11月27日・28日に浅草公会堂で凱旋公演が行われ、今回は5度目の公演となりました。この日本舞踊とロシアバレエのコラボ、日ロ合同プロジェクト企画は毎回上演するたびに、シナリオ、音楽、振付、衣装が充実深化し新しい色彩に満ちたものとなりました。
 第1部は、藤間蘭黄の長唄『松の翁』、岩田守弘の『生きる』そしてファルフ・ルジマトフの『レクイエム』と言う日露ダンサー達のソロ演目の競演でした。長唄『松の翁』では蘭黄が翁の姿で登場した後、三番叟となりエネルギー漲る軽快な踊り、そして最後には美しい庭を喜び、愛でる人を演じ、一人対千人の対話が生まれているのを感じました。『生きる』で岩田の衣装は白いシャツに白いズボンと言う現代の恰好でした。それは「出発」とか「生まれ変わり」を意味しているのではないかと思わせました。『レクイエム』では、長身のルジマトフが両手を広げると、まるでサリエリの背負った十字架を意味しているようにも見えました。
 第2部の『信長-SAMURAI-』は、織田信長の生涯を描いた作品で、日本舞踊の持つ様式美を活かし、藤間蘭黄が一人二役で斎藤道三と明智光秀を演じ分けたかと思えば、ロシアバレエの訓育で培われた表現力とテクニックを持つ岩田守弘が虎視眈々と天下を狙う豊臣秀吉を演じました。そして、ファルフ・ルジマトフが主役の織田信長を踊りました。ルジマトフは「舞台上で歴史上の人物を描こうとは思っていません。私の内側にある感情を信長に与え、その像を作り上げます。(レポートより引用)」と語っていました。2010年来日中のルジマトフが蘭黄の舞台を見に国立小劇場にやって来て以来、重ねてきた日本文化への造詣を今回の舞台に出し切ったかのように見えました。昨年、還暦を迎えた蘭黄、そして本年60歳の記念公演を行ったルジマトフ、自分にとってこれが最後の舞台だと発表した岩田守弘の三者三様の情熱が込められた素晴らしい舞台でした。
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■2023年10月7日■

ミハイル・カンディンスキー ピアノリサイタル
「ロシアの鐘」――藝術の源泉、人間のようにとらえられてきた
鐘が響くーベートーヴェン、メトネル、グリーグ、ラフマニノフを演奏

 10月7日午後2時より、千葉県市川市文化会館小ホールにてミハイル・カンディンスキーのピアノリサイタルと「ロシアの鐘」の講話が開かれました。このコンサートは「ロシアの自然」を背景に「ロシアの鐘」にまつわるベートーヴェン、メトネル、グリーグ、ラフマニノフの名曲を演奏するもので、「ロシア藝術の源泉」と言われる「鐘」のさまざまな音色、メロデイ、リズムが聴衆の心に響きました。

ロシアの鐘が鳴り響き、魂が揺さぶられたーー佐野真澄(ピアノ教育)
 市川市文化会館小ホールにおけるミハイル・カンディンスキー ピアノリサイタルでは、演奏の前に「ロシアの鐘」についてのお話がありました。ロシア音楽では、昔から鐘の音が芸術の源となっていて、鐘は人間のように捉えられてきたそうです。ロシアの鐘は大小様々な多くの鐘から出来ていて、紐などを使って鐘突き職人が一人で操るそうです。カンディンスキー自身、モスクワの赤の広場でその鐘突き職人の鳴らす鐘の音をワシリー大聖堂の上で聞いたとき、鐘の音に癒されると思えてきた経験があるそうです。ロシアでは喜びの鐘のことを、特別に紫の鐘と言うのですが、それは、素晴らしい赤と素晴らしい青の混ざった色だからだそうです。危険を知らせる警鐘もあります。作曲家グリーグを生んだ、同じ北国ノルウェーの美しい自然や、5度で響かせるピュアな鐘の音の話や、ロシアは地平線まで大地と川と森という、山が無い自然の風景のことや、雪については、白くて純粋で暖かいイメージを持っているというお話もありました。
 続いて、ロシア音楽と鐘にちなんだ曲の演奏が始まりました、1曲目はベートーヴェン作曲のピアノソナタ第7番。この曲とロシア音楽の共通点は「道」のイメージで、「道」は、また人生の進路のようでもあると。明るく始まる1楽章は、深い響きの低音の上に、はっきりとしたメロディーが形作られたベートーヴェンの世界を展開していました。2楽章は泣きたくなるようなメロディーで始まり、重厚なハーモニーと、中間部のメロディーの一音一音がとても美しかったです。3楽章は心を救われるような優しい雰囲気に包まれて、希望へと繋がっていくような演奏でした。4楽章は、上行するファソシ?と問いかけるような音型で始まり、快活に音楽は進んでいき、最後は静かに終わりました。日々問いかけながら歩んでいく人生を考えさせられた演奏でした。続くメトネル作曲おとぎ話 鐘のうたop.20-2は、ロシアの鐘が鳴り響き、だんだん盛り上がりうねりながら高揚していき、魂が揺さぶられました。
 第2部はグリーグ作曲抒情小品集0p.54より。1、羊飼いの少年、下行音型を多用しているところなどラフマニノフを感じました。2、農民の行進、ちょっと明るい響きで、多彩な音色の変化を楽しめました。3、トロルの行進、不気味さやいたずらっぽい動きなどが良く表れていました。4、夜想曲、自然の中の夜の静けさ、気配、空気感、その中での鳥の鳴き声などを感じながら、心が浄化されていくようでした。5、スケルツォ、中間部は何かお話を聞いているかのようで、満たされるものがありました。6、鐘の音、5度で鐘が鳴り響く感じ、ロシアの鐘との違いがわかりました。
 最後はラフマニノフ作曲6つの音の絵op.33。1、終始左手の下行音型に気持ちが引っ張られましたが、最後に鐘の音が聞こえてきました。2,たくさんの細かい音が全部鐘の音に聞こえてきました。3,いかにもラフマニノフという演奏。4,喜びの鐘が高らかに鳴り響いています。嬉しい気持ちになりました。5、打って変わって重苦しい曲。6,様々なリズム、音色の鐘が、ラフマニノフのメロディーの中に組み込まれているようでした。ロシアの鐘や自然のお話を聞いてから演奏を聞いたので、鐘の音がたくさん聞こえてきました。
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■2023年9月25日■

イリーナ・ぺレン、マラト・シェミウノフ出演、バレエガラコンサート
ラフマニノフ「交響的舞曲」をシェミウノフが振り付け
「瀕死の白鳥」でペレンの迫真の演技に会場盛り上がる

 9月25日午後6時30分より、東京都渋谷区・オリンピック記念国立青少年センターカルチャー棟大ホールにてィリーナ・ぺレンデビュー25周年・ラフマニノフ生誕150周年記念のバレエガラコンサートがK&AI、NPOちきゅう市民クラブの主催で開かれました。

確実なテクニック、完璧な美しさで魅了―――仙場真理(バレエ評論家)
 今年はラフマニノフ生誕150周年の記念行事があちこちで開催されていますが、イリーナ・ペレンデビュー25周年記念も掲げてのガラコンサートでした。特にラフマニノフ最後の作品『交響的舞曲』にマラト・シュミウノフが振付し、日本人ダンサー達との初演を果たしました。リムスキー=コルサコフ曲『シェヘラザード』では、奴隷役のシュミウノフはワイシャツとズボンという現代服、一方ペレン演じる寵姫ゾベイダはクジャクの羽の模様が大きく描かれたマントで全身を覆ったアラビア風のエキゾチックな衣装で登場し、逢瀬の喜びをアクロバティックなバレエで存分に表現しました。ハチャトゥリヤン曲『スパルタクス』よりエギナとクラッススのアダージョでは、確実なテクニックと、どこから切り取っても完璧な美しさで観客に向ける演技、そして息のぴったり合った2人の人間性も十分感じられるバレエでした。サン=サーンス曲『瀕死の白鳥』では、ペレンの迫真の演技で会場の盛り上がりが最高頂に達しました。背景の無い舞台でしたが、スクリーンにペレン演じる白鳥の手や首が影絵のように映り、内面をも映し出しているような深いバレエでした。その他ドリゴ曲『アルレキナーダ』グラン・パ・ドゥドゥでは阪本絵利奈と新井悠汰が、ラフマニノフ曲、シュミウノフ振付日本初演『初恋』よりロシアの踊りではシュミウノフと亀田直子が、プーニ曲『背むしの仔馬』よりフレスコでは佐々木美緒、武藤桜子、妹尾弥矢子、阪本絵利奈が、プロコフィエフ曲『シンデレラ』2幕よりアダージョでは太田弓恵と佐野和輝が、アダン曲『海賊』よりグラン・パ・ドゥドゥでは佐々木麻菜とティムール・ディムチコフが、ドリーブ曲『コッペリア』3幕よりグラン・パ・ドゥドゥでは鎌田真帆と新井悠汰がそれぞれ熱演し、コンサートを華やかに盛り上げました。
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■2023年9月23日■

ミハイロフスキーバレエ劇場ペレン、シェミウノフのオープンマスタークラス
品川学藝高等学校で、わかりやすい指導、みるみる上達
ピアノはユーリー・コジェバートフ

 9月23日、東京・品川学藝高等学校のスタジオでミハイロフスキー劇場プリンシパル、イリーナ・ぺレンとマラト・シェミウノフによるオープンマスタークラスが開催されました。12時30分~14時はクラスレッスン、14時からはバリエーション、パドドウ。小学生、中学生、高校生、バレエ団員らが参加され、遠く仙台からの参加者もいました。ユーリー・コジェバートフの生ピアノが、レッスンをより専門的かつ楽しいもにしてくれました。
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■2023年8月30日■

マリア・ホーレワ公開舞台レッスン
ピアノとヴァイオリンの生演奏でレッスン、リハーサル

 8月30日午後7時より東京・新宿文化センター大ホールにおいて、マリア・ホーレワ公開舞台レッスンがおこなわれました。マリアのウオームァップからレッスン、リハーサルまでピアノとヴァイオリンの生演奏付きで披露されました。谷桃子バレエ団の三木雄馬も出演し、舞台はマリインスキーバレエ劇場の詩的で華麗なパフォーマンスで感動をよびました。
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■2023年8月27日■

マリインスキーバレエ団のマリア・ホーレワが来日しワークショっプ
バレエの基礎からバリエーションの表現まで指導

 8月25日から27日まで東京・新宿村スタジオにおいて、マリインスキーバレエ劇場のファーストソリストのマリア・ホーレワが、特別ワークショっプを開催しました。25日は基本的なバレエのポジションやステップやボディケアについて、26日は「ライモンダ」よりピチカートのバリエーション、「ファラオの娘」よりアスピシオの「白鳥の湖」よりオデットのバリエーションを学び、27日はポワントシューズレッスン、アントシューズレッスンそしてバレエの繊細な動きや表現力についてマリアからアドバイスをうけました。
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■2023年8月7日■

カワイ・ピアノマスタークラス2023開かれる
8月7日―10日カワイ表参道で受講、公開レッスン
ネルセシヤン&ピサレフ両モスクワ音楽院教授が指導、模範演奏

 コロナで休止していたロシアン・ピアノスクールin東京でおなじみの国立モスクワ音楽院教授のアンドレイ・ピサレフ&パーヴェル・ネルセシアンによるカワイ・マスタークラス2023がカワイ表参道パウゼで8月7日から10日に開催されました。7日にはネルセシヤンがモーツアルトのピアノソナタ第5番ト長調KV283ら4曲、8日にはピサレフがラフマニノフの幻想的小品集OP3より第1番エレジー、第3番メロディら3曲を模範演奏し感動をあたえました。
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■2023年8月5日■

第4回Shigeru kawai国際ピアノコンクールに21カ国237名が応募で競う
アンドレイ・ピサレフ、パーヴェル・ネルセシヤンがファイナルで共演

 第4回Shigeru kawai国際ピアノコンクールは、1次予選=カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」、セミファイナル=「パウゼ」、ファイナル=渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで8月5日開催され、午後に表彰式が行われました。ファイナルはSHIGERU KAWAIフルコンサートピアノSK―EXを2台用いて、国立モスクワ音楽院のアンドレイ・ピサレフ教授、パーヴェル・ネルセシヤン教授が来日しオーケストラパートとして共演、ラフマニノフ、プロコフィエフなどピアノ協奏曲を演奏しました。第一位はニコラス・ジャコメリ(イタリア)が獲得しました。
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■2023年7月28日■

ロシア文化フェスティバル2023INJAPANオープニング挙行
ラフマニノフ&シャリアピン生誕150周年記念日ロ合同コンサート
オスヴェル(オーボエ)、パポヤン(ピアノ)、ステパノフ(チェロ)が来日出演
バリトンのユシュマノフ、バスの岸本力、日高志野(ピアノ)、木嶋真優(ヴァイオリン)
オヴェチコ駐日ロシア連邦臨時大使、栗原小巻が挨拶

 7月28日午後6時30分から東京・紀尾井ホールで、ロシア文化フェスティバル2023IN JAPANオ―プニングコンサートが開催されました。本年はことしのチャイコフスキー国際コンクールで入賞したフョードル・オスヴェル(オーボエ)、、イリヤ・パポヤン(ピアノ),ヴァシ―リィ・ステパノフ(チェロ)の3人のソリストをサンクトペテルブルク音楽会館が訪日派遣し、ラフマニノフ&シャリアピン生誕150周年を記念した日ロ合同コンサートとして行われました。
 冒頭に、ゲンナージ・オヴェチコ駐日ロシア連邦臨時大使、栗原小巻・ロシア文化フェスティバル日本組織員会副委員長が挨拶、臨時大使はミハイル・シュビトコイロシア組織委員長のメッセージを代読し、「政治的および経済的状況をフェスティバルはのりこえ、我々両国民どうしのお互いを尊敬しあう関係の強化を今後も促進していくと確信している」とのべました。栗原氏は「ラフマニノフ、シャリャーピン、プーシキン。その音楽、その藝術は永遠です。」と述べました。
 コンサートは、日高志野(ピアノ)、ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン、ピアノ=山田剛史)、ヴァシ―リィ・ステパノフ(チェロ、ピアノ=イリヤ・パポヤン)、岸本力(バス、ピアノ=村上弦一郎)、フョードル・オスヴェル(オーボエ、ピアノ=パポヤン)、イリヤ・パポヤン(ピアノ)、木嶋真優(ヴァイオリン、ピアノ=坂野伊都子)が出演し熱演、盛大な拍手と感動をよびおこしました。(撮影=丸山英樹)

ミハイル・シュビトコイ委員長のメッセージ(オヴェチコ臨時大使代読)
 尊敬する芸術を愛する日本の皆さん!親愛なる友人の皆さん!
 毎年開催のロシア文化フェスティバル IN JAPANの開幕にあたり、皆さんに心からのご挨拶を申し上げます。フェスティバルが開催されてきたこの期間に、日出国に住む方々にはロシア文化フェスティバルの諸行事に大きな関心をお示しいただき、17年間に2300万人以上の方々が訪れてくださいました。今年のプログラムには、映画の上映、バレエの一流アーティストによるコンサート、展覧会、演劇、コンクール、クラシック音楽の指揮者およびソリストたちの公演、一流のバレエのソリストや音楽家によるマスタークラスなどがございます。プログラムにおいて特別な位置を占めているのが、日本のクラシック音楽愛好者との間に素晴らしい関係が築かれている、サンクトペテルブルグ音楽会館の若きソリストたちによる演奏会です。今日のソリストたちは、数々の国際コンクールで優勝や入賞を果たしており、その中には今月行われたチャイコフスキー国際コンクールも含まれます。フェスティバルの日本側主催者諸氏に、ご協力およびご支援への感謝を表させていただきます。フェスティバルは新型コロナウイルスによる重苦しい時期を乗り越えました。世界で積み重なった政治的および経済的状況をもフェスティバルが乗り越え、我々両国民どうしの、お互いを尊敬し信頼しあう関係の強化を今後も促進していくと、私は確信しています。ロシアの芸術を評価してくださる日本の皆さんに、ご健康、ご幸福とご幸運をお祈りします!
 ロシア文化フェスティバルロシア組織委員会委員長 M・シュヴィトコイ

栗原小巻副委員長の挨拶
 ロシア文化フェスティバル2023が開催されます事、大変嬉しく思っております。ラフマニノフ、シャリャーピン生誕150周年記念オープニングコンサート、ロシアから素晴らしい芸術家の皆様が来日なさいました。親愛なるフョードル・オスヴェルさん、イリヤ・パポヤンさん、ヴァシーリィ・ステパノフさん!、私どもは本物の音楽を味わう可能性を与えていただきまして喜んでおりますとともに、あなた方に感謝申し上げます。日本を代表する音楽かの皆様、実績と才能、ロシア音楽への愛情。木嶋真優さん、日高志野さん、岸本力さん、そして素晴らしい演奏家の皆様方。観客の皆様!皆さまと共に、藝術の中に真実を見極めたい。そのような気持ちで、本日のオープニングの日を迎えました。私自身、米ソの冷戦の厳しい時代、ソビエトとの合作映画、演劇公演等交流をしてまいりました。その後、ロシアの藝術家との交流も重ねる事が出来ました。振り返ってみますと、藝術の神髄を求める事が私自身の生き方になっています。本日ご出演の声楽家、岸本力さんはプーシキンメダルの受賞者であられます。高い評価に相応しいご受章です。以前、サムイル・アリョーシン作、セルゲイ・ユ―ルスキー演出、「主題と変奏」に主演いたしました。その作品のテーマがプーシキンでした。その時、翻訳家の草鹿外吉先生からプーシキンの詩集をいただきました。愛と抵抗の詩人、プーシキンは何時の時代も世界の人々を勇気づけてきました。ラフマニノフ、シャリャーピン、プーシキン。その音楽、その藝術は、永遠です。最後になりましたが、ゲンナーディ・アレクセーエヴィチ・オヴェチコさんに感謝を申し上げ私の挨拶といたします。大変ありがとうございました。
 ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長 栗原小巻

来日した才能ある3人の演奏家に期待ーー佐野真澄(ピアノ教育)
 7月28日、東京紀尾井ホールにおいて、ロシア文化フェスティバル2023 IN JAPAN オープニング、ラフマニノフ&シャリアピン150周年記念、サンクト・ぺテルブルク音楽会館派遣、日露合同コンサートが開催されました。コンサートのプログラムの最初は、日高志野が鮮やかな赤のドレスで登場し、ラフマニノフ最後のピアノ曲「コレルリの主題による変奏曲」op.42で、華麗なテクニックを披露しました。ラフマニノフ作曲/グリャズノフ編曲「イタリアンポルカ」では会場が一気に楽しい雰囲気に包まれました。続くバリトン歌手のヴィタリ・ユシュマノフのプログラムはシャリアピンの当たり役の2曲。立ち姿も美しく、A・ルビンシュテイン作曲オペラ「デーモン」よりデーモンのアリアをソフトに響く声で、ラフマニノフ作曲オペラ「アレコ」よりアレコのカヴァティーナを豊かな表現で、山田剛史のピアノとともに歌い上げました。続いては、今年2023年チャイコフスキー国際コンクールでチェロ部門第6位のヴァ―シリイ・ステパノフとピアノ部門第3位のイリヤ・パポヤンの演奏で、ラフマニノフ作曲ヴォカリーズ。静寂の中、メロディーが始まりチェロの弱音に耳が惹き付けられる。寄り添うピアノの音もどこまでも美しい。2曲目の東洋風舞曲op.2-2は異国情緒たっぷりの曲。情熱的なチェロの響きに心を掴まれました。バス歌手の岸本力は、シャリアピンが1936年の来日公演で大好評を博した、ムソルグスキー作曲「蚤の歌」と、オペラ「ボリス・ゴドノフ」よりボリスの死“すぐに王子をここへ~きこえる!弔いの鐘が!”を、真に迫る熱演、熱唱で感動しました。村上源一郎のピアノの多彩な表現も素晴らしかったです。大きな拍手が沸き起こりました。チャイコフスキー国際コンクールの木管部門で第2位のオーボエのフョードル・オスベルはピアノのパポヤンと、ラフマニノフが好んで演奏したという、オペラ「サルタン皇帝」より熊蜂の飛行を鮮やかに演奏しました。ホントにあっという間に終わってしまって、オーボエの音をもっと聴きたかったです。続いて、イリヤ・パポヤンのピアノ独奏で、ラフマニノフ作曲プレリュードop.32-5。会場が静まり返ったところで、爽やかなメロディーが透明感のある音で始まり、鳥の声も聞こえてきて自然の中にいるような気持になりました。プレリュードop.32-12は、細かな音に心が震え、メロディーはピアノの上を駆け巡り、重低音がずっしりと響くラフマニノフらしい曲。若いパポヤンが自由自在に弾く姿は魅力的でした。絵画的練習曲op.39-9は、ピアノを美しく鳴らしきって、最後は会場全体にロシア正教の鐘を響き渡らせてラフマニノフの音でいっぱいにしました。プログラムの最後はヴァイオリンの木嶋真優。ピンク系の衣装で登場し、プロコフィエフ作曲「ロメオとジュリエット」より数曲を、ピアノの板野伊都子と演奏しました。多彩な音色を持ち、エネルギッシュで躍動感があり、それでいて優雅さも併せ持つ、オープニングコンサートの最後を飾る素晴らしい演奏でした。サンクトペテルブルクからの、素晴らしい才能のある3人の演奏家たちの、これからのさらなる成長を大いに期待し、ぜひまた演奏を聞ける日が来ることを願っています。
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■2023年7月25日■

チャイコフスキー国際コンクール入賞者3名が来日・出演で拍手の嵐
ロシア新星コンサート2023/サンクトペテルブルク音楽会館の派遣
B・ステパーノフ(チェロ)、F・オスヴェル(オーボエ)、I・パポヤン(ピアノ)
政治を超えて高水準の本物のロシア音楽芸術を堪能!感動!

 ロシアの新星コンサート2023は、藝術の都サンクトペテルブルク音楽会館芸術監督セルゲイ・ロルドーギン特別推薦による「芸術の大使館」プロジェクトとして行われ、7月25日東京・音楽の友ホール、26日千葉・美浜文化ホール、27日埼玉・さいたま市民会館で開催されました。今回は3会場とも違う3つのプログラムを用意し、生誕150周年にちなんでラフマニノフのヴォカリーズ、東洋風舞曲、ピアノソナタ第2番を軸に、チャイコフスキーの奇想的小品、シューマンのアダ―ジョとアレグロ、ロストロポーヴィチのチェロとピアノのためのユモレスク、デュティユーのオーボエソナタなどをたくみに組み合わせ、観客に感銘を与えました。声楽家の川副千尋さんは、「高レベルの素晴らしいものでした。ロシアの若い芸術家達の真摯な姿は、これからの地球の未来に明るい希望を感じた確かな一夜でした」と述べました。(写真撮影=丸山英樹)

若さ溢れるキレのいい輝きのある響きーー東京公演
 7月25日、東京・音楽の友ホールにおいて、芸術の都サンクト・ペテルブルク音楽会館芸術監督セルゲイ・ロルドゥーギン特別推薦による「芸術の大使館」プロジェクト、ロシアの新星コンサート2023、チェロ&オーボエとピアノのコンサートが行われました。2023年第17回チャイコフスキー国際コンクールで、チェロのヴァシ―リイ・ステパノフは第6位、オーボエのフョードル・オスヴェルは第2位、ピアノのイリヤ・パポヤンは第3位と、3人とも入賞者という贅沢なコンサートとなりました。1曲目はプーランク作曲オーボエ・ソナタFB.185。第1楽章は神秘的な始まり。花が少しずつ開いて香りが漂ってくるようにメロディ―が奏でられ、プーランク独特の響きの中、オーボエの明るくさわやかな音、甘く切ない音、鋭い音といった多彩な響きがホールに溢れました。氷のように冷たいピアノの響きも印象的。第2楽章は軽快で切れのいい音が小気味良く、浮遊感も感じられ、優しい表情に引き込まれる。ピアノの重低音も身体にずしんと響きました。第3楽章は静かで物淋しい感じでで始まり、オーボエの心に染み入る音が耳に残りました。2曲目はラフマニノフ作曲ヴォカリーズ。チェロは艶のある明るめの音でメロディーを奏で、ピアノとともに次第に熱を帯びていき、気持ちが音楽に持っていかれ、胸がいっぱいになりました。3曲目はラフマニノフ作曲東洋風舞曲op.2-2。題名通りエキゾチックな香りのする情熱的なメロディーから、だんだんテンポが上がって、チェロの熱演に引き込まれました。次はオーボエでチャイコフスキー作曲オペラ「エフゲニー・オネーギン」よりレンスキーのアリア。息の長い美しいメロディーで始まり、オーボエのメロディーにピアノが怪しげに絡むところが印象的。もう1曲、リムスキー=コルサコフ作曲オペラ「サルタン王の物語」より熊蜂の飛行。オーボエとピアノの息もぴったりで、羽音まで聞こえてくるようで、終わり方も見事でした。チャイコフスキー作曲奇想的小品op.62は、チェロのしみじみとしたメロディーと甘い音色に聴き入り、速いパッセージはピアノとともに鮮やかに駆け抜けていきました。最後パポヤンのピアノ独奏で、ラフマニノフ作曲ピアノソナタ第2番op.36(1913年版)。第1楽章冒頭から、若さ溢れるキレのいい輝きのある響きに圧倒されました。強弱の幅がとても大きく、突き上げるような低音から、天に届くような澄んだ高音を持っている。グラデーションを付けながら崩れていく下行音型の表現は言葉では表せない。まどろむようなハーモニーにうっとりさせられ、一瞬まばゆい光を放って収束。第2楽章は、静かな時間が流れる中、激しく胸を掴まれるようなメロディーが次第に優しい光に包まれていく。ゆっくりと大きな鐘の音が鳴り始め、大小さまざまな鐘が会場中に鳴り響いて、心が静まったところで第3楽章が始まり、芯のある深い音の和音と、鍵盤の上を縦横無尽に駆け巡るパッセージと、甘美なメロディーと、ラフマニノフの世界をこの上なく堪能させてもらいました。アンコールはピアノのパポヤンで、ビゼー作曲(ホロヴィッツ編)カルメン幻想曲。超絶技巧満載の曲を、遊びも交えて弾ける余裕と、若いエネルギーがほとばしるもの凄い演奏で、ウォーと歓声が上がりました。(文=佐野真澄)

様々な音色や奏法を披露――千葉公演
 7月26日、千葉市美浜文化ホールにおいて、ロシアの新星コンサート2023、チェロ&オーボエとピアノのコンサートが行われました。最初はシューマン作曲アダージョとアレグロop.70。アダージョ部分はオーボエの柔らかな音でシューマンの伸びやかなメロディーを奏で、アレグロは流れるようにどこまでも進んでいく感じ。ピアノとの掛け合いも、まるで会話を楽しんでいるよう。アンサンブルっていいなぁと感じさせてもらいました。続いてチェロでラフマニノフ作曲ヴォカリーズ。落ち着いた音色で長いフレーズを弾き、支えるピアノの時折響くクリアな音も美しく、2人の世界に誘い込まれました。ラフマニノフ作曲東洋風舞曲op.2-2は、エキゾチックな響きと2拍子に乗ってチェロがだんだん熱を帯びていき、速いパッセージでは鮮やかなテクニックを見せてくれました。次はピアノ独奏でラフマニノフ作曲コレルリの主題による変奏曲op.42。ラフマニノフが最後に書いたピアノ曲で、高難度で内容も深い曲ですが、構成がしっかりしていて、確かな技術を持って、20変奏1つ1つを明確に表現しながらラフマニノフに対峙する演奏に感動しました。会場中余韻に浸り、時間を追いて拍手が起こりました。ここでパポヤンはアンコールに答えてビゼー作曲(ホロヴィッツ編)カルメン幻想曲を華やかに、表情豊かに演奏し、ピアノを鳴り響かせて大喝采。ホール全体を圧倒しました。第2部の最初はチェロでチャイコフスキー作曲奇想的小品op.62。序奏は深刻な音で重々しく始まり、その後は様々な音色や奏法を披露して、チェロの魅力を思う存分味わうことができました。長く続く速いパッセージも、ピアノとの息がぴったりで、生き生きと演奏し、ブラボーの声がかかりました。続くプーランク作曲オーボエソナタFB.185の第1楽章は、懐かしさを感じる暖かみのある音でメロディーが奏でられていき、プーランク独特の響きの中、ピアノの表現力で背景を作り、その中でオーボエが自由に歌う感じがとても良かったです。第2楽章は、リズミカルな部分と、まるで空を飛んでいるかのようなメロディーが交互に出てきて楽しく、ピアノで始まる中間部の、オーボエの穏やかな響きも心に残りました。第3楽章はしんみりとした始まりで、見えない深い世界へ連れていかれるよう。不協和音で消えるように終わりました。最後の2曲はチェロで、まずシチェドリン作曲シンゲル編曲 歌曲「愛だけでなく」(1961)よりカドリール。チェロの独奏で始まり、ユーモラスな舞曲のカドリール部分は、メリハリの効いた、茶目っ気と思わせぶりたっぷりの演奏で、この曲も様々な奏法を駆使しての、とにかく楽しい曲。最後の音までもクスッとさせてくれました。ロストロポーヴィチ作曲ユモレスクop.5は、技術の限界に挑戦といった曲。無窮動の曲で、音に乗ってどこまでも連れていかれるような心地良さがありました。目にも止まらない指の速さなのに、美しさや優雅さも持ち合わせていて、最後を飾る素晴らしい演奏でした。(文=佐野真澄)

ラフマニノフが乗り移って弾いているかのようーー埼玉公演
 7月27日、埼玉RaiBoC Hallさいたま市民会館おおみやにおいて、ロシアの新星コンサート2023が行われました。1曲目は、シューマン作曲アダージョとアレグロop.70。輝きと伸びのあるオーボエの冒頭のメロディーがすーっと耳に入ってきました。優しく寄り添うピアノの音も包み込まれる感じ。アレグロ部分は音楽がどんどん先に向かっていき、若い2人ならではの演奏でした。2曲目は、チェロでチャイコフスキー作曲奇想的小品op.62。力強い音で序奏が始まり、しみじみと語りかけるようなメロディーや、甘くとろけてしまいそうなメロディーに心を奪われました。速いパッセージのチェロの指の動きは目を見張るものがあり、ピアノとの息もぴったりで見事でした。3曲目はデュティユー作曲オーボエ・ソナタ。第1楽章は一定のテンポで刻まれるピアノの神秘的な低音のメロディーに、オーボエのメロディーが加わり、美しい不協和音や、細く冷たい音が胸に突き刺さりました。第2楽章は、リズムが面白く、メロディーが次々にあちこちに現れて、聞いていて楽しかったです。第3楽章は、かわいらしいメロディーがオーボエとピアノで生き生きと演奏され、デュティユーの響きがだんだんと耳に馴染んできて、聞き終わった後、現代曲なのにとてもさわやかな印象が残りました。4曲目は、ドヴォルザーク作曲ロンドop.94。暗めの主題のチェロの音に心がざわつき、素朴な音色はチェコの自然の風景を思い起こさせてくれました。途中、希望の光が差してくるかのような部分に心救われていくのも感じました。切れの良いピアノとメリハリの効いたチェロとの名演でした。最後はラフマニノフ作曲ピアノ・ソナタ第2番op.36(1913年版)。厚みのある深く柔らかい音と、お腹にずっしりとくる和音で衝撃的に始まり、テンポの緩急、音色のコントラストの表し方が絶妙。構成力も素晴らしく、その中で自由自在にラフマニノフの世界を展開していました。第2楽章は、音1つ1つを愛しむかのようにハーモニーを作り、何かが崩れていくようような下行音型の表現からまどろみの中に連れていかれました。第3楽章は、メロディーと指がピアノの鍵盤の上を縦横無尽に駆け巡り、ラフマニノフの音がさく裂していました。音符を弾ているというより、音楽を表現しているというより、完全にその先に行ってる感じ。パポヤンにラフマニノフが乗り移って弾いているかような錯覚に陥りました。聞き終わって我に返る間もなくアンコールが始まり、今回のパポヤンの18番、ビゼー作曲(ホロヴィッツ編)カルメン幻想曲を熱演。会場はブラボーの嵐。それに応えて、2曲目はラフマニノフ作曲プレリュードop.32-5を演奏。まるで一服の清涼剤のようでした。3曲目はエリーゼのために イン ラグタイム(イーサン・ウスラン編曲)。エリーゼのためにの冒頭から始まり、ジャズの響きやラグタイムのリズム、そして超絶技巧へと発展していく曲。会場内もこの上ない盛り上がりを見せて、大満足でコンサートは終了しました。来日した3人は、実力はチャイコフスキー国際コンクールの示す通り素晴らしいものを持っていましたが、何よりまだまだ多くの伸びしろが感じられて、1年後、3年後、10年後と、成長とともに変化していく彼らの音楽を聞いていきたいと思いました。(文=佐野真澄)
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■2023年7月7日■

オルガ・シェプス ピアノリサイタルをトッパンホールで開く
ベ―トーヴェンとショパンを演奏、シェプスワールドに取り込まれる

 モスクワ生まれの女流ピアニスト、オルガ・シェプスのソロリサイタルが、7月7日東京のトッパンホールで開催されました。

爽快感、エネルギッシュな音、幸福感――――佐野真澄(ピアノ教育)
 第1部はベートーヴェン。1曲目は初期の傑作、ソナタ第8番「悲愴」。ゆっくりと落ち着いた序奏に始まり、その後の主題はメリハリが効いていて、切れもよく、楽章全体の推進力は素晴らしいものでした。第2楽章は流れも自然でしなやかで、テンポや強弱の工夫も感じられた演奏でした。第3楽章は情熱的に始まり、ためらいなく音楽が進んでいき、見事に弾き切りました。2曲目のソナタ第31番は後期の、ロマン的要素を合わせ持つ作品。最初から丁寧に、丸みを帯びた音で軽やかに弾き出し、細かなところまで研究しているのが伝わってくる演奏で、落ち着いた空気がホール全体を満たしました。フーガの部分も静かに始まり、テンポを保ち堅実に登りつめていくところがとても良かったです。和音の響きも広がりがあって、多彩な音色で彼女のベートーヴェンの世界を堪能させてもらいました。
 第2部はショパンのバラード全曲。第1番は、美しい音で序奏から主題へと流れるように移行していき、音楽が少しずつ熱を帯びて、和音でメロディーを朗々と歌い上げると、軽快なパッセージからどんどん勢いに乗り、最後の音まで一気に引っ張って行かれました。彼女にしか弾けないバラード1番。ある種の爽快感が残りました。第2番は、始めの牧歌的なメロディーを丁寧に歌って、続くエネルギッシュな部分の音はホール中に響き渡り、少しずつ緊張感がほどけていくところなども聞きごたえがありました。第3番は、マットな音で浮遊感のある幻想的な始まりで、この辺りから、彼女がこの先をどう弾くのか楽しみになってきました。主張のある充実した内容で音楽を進めて、最後は心が幸福感で満たされました。第4番は、物語が静かに展開していくような演奏にワクワクし、彼女の弾く音の先を耳が期待するような聞き方に変化しているのを感じました。ショパンはこの演奏をどう聞くだろうか?と、ふと思いながら…。全曲聞き終わる頃には、すっかり彼女の世界に引き込まれていました。オーソドックスな部分と、自身の拘りを主張する部分が重なり合った、大変興味深い演奏会でした。終演後のサイン会も長蛇の列で、人気のほどがうかがえました。
■2023年7月2日■

グリンカ「ルスランとリュドミラ」ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」チャイコフスキー「交響曲第5番」―SLOVAK管弦楽団オールロシアプロでオルガ・シェプス共演
上品で丸みのある優しいピアノの音色、一音一音紡いでいく丁寧な演奏が印象的

 スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートは、7月2日サントリーホールでロシア人ピアニスト、オルガ・シェプスが共演、7月6日同じくサントリーホールにおいてロシア人指揮者、ダニエル・ライスキンが登壇しました。

気品と優雅さを併せ持つ素晴らしい演奏―佐野真澄(ピアノ教育)
 7月2日サントリーホールにおいて、モスクワ生まれの女流ピアニスト、オルガ・シェプスと、レオシュ・スワロフスキー指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートが行われました。初日の今日は「ロシア・プログラム」。1曲目はグリンカ作曲、歌劇「ルスランとリュドミラ」より序曲。最初から熱気溢れる軽快で流れのある演奏で、会場が一気に盛り上がりました。続く2曲目は、今年生誕150周年のラフマニノフの作品、ピアノ協奏曲第2番。ピアニストは、グリーンのキラキラと輝くスパンコールのドレスで登場。ピアノソロのロシア正教の鐘の音から始まり、太く厚みのある弦楽器のメロディーへと続いていく。オルガ・シェプスは、上品で丸みのある優しいピアノの音色と、一音一音紡いでいくような丁寧な演奏が印象的。テンポやダイナミクスにおいても、彼女なりの工夫が感じられました。終楽章は、しなやかでいて、スピードも徐々に加速していき、指揮者とオーケストラにも支えられて華やかなクライマックスを迎えました。オルガ・シェプスのアンコール1曲目は、プロコフィエフ作曲ピアノソナタ第7番第3楽章。左手のリズムを強調した、物凄い迫力の演奏に圧倒されました。2曲目は自身の編曲で、Theme from“unravel 2”という穏やかなゲーム音楽でした。休憩後はチャイコフスキー作曲交響曲第5番。個々の個性の集合体のようなオーケストラと、音楽を愛しむような指揮者とが一体化していて、スケールの大きい、それでいて気品と優雅さを合わせ持つ素晴らしい演奏でした。アンコールのブラームス作曲ハンガリー舞曲第5番も、民族色豊かで、心沸き立つ躍動感があり、会場中が熱気に包まれました。
■2023年7月1日■

ロシアバレエアカデミーTOKYOが楽しいパフォーマンス
ニコライ・ヴユジャーニン、マキシム・クリコフ、イリーナ・コルネワら出演
岩田守弘がソロダンス「生きる」を披露

 7月1日午後6時から東京都目黒区のNOA都立大4F大スタジオにて、RBA Tokyo (ロシアバレエアカデミー) のパフォーマンスが開催されました。

佐々木チトセ演出・振付・指導による楽しい一夜  仙場真理
 佐々木チトセ演出・振付・指導のRBA Tokyo performance(副題 Let’s be Happy! しあわせになろう!)が閑静な住宅地の中にあるNOA都立大スタジオにて開催された。全面リノリウム敷きの広いスペースの3分の1にパイプ椅子60脚余りを設置した舞台は観客と距離の近いフラットな空間。ロシア人の観客もちらほら見えた。オープニングダンスは、RBA Tokyo 池田早苗・助教師、ワガノワメソッドの全学年終了し様々なパ・ド・ドゥを踊った。小見桃子・岡田瑛里子もワガノワメソッドの1学年~4学年を終了。この3名の踊る「眠れる森の美女」よりワルツを可憐に披露した。オープニングのすぐ後にはニコライ・ヴュジャーニンと岡田瑛里子の『パリの炎』グラン・パ・ドゥ・ドゥ。熟練のテクニックで難無くこなした。明るいテンポのアサ―フィエフ曲にぴったりの息の合った2人の踊りがこのコンサートに命を吹き込んだ。バレエの演目だけでなくモスクワJapan Houseの遠藤伊緒里によるロシア人の気質や酒の飲み方などについての講演も面白い。マキシム・クリコフとイリーナ・コルネワのバラライカとアコーディオンの演奏もオリジナリティー溢れる響きが特徴的だった。引き続き第2幕では、小見桃子とニコライ・ヴュジャーニン、池田早苗とニコライ・ヴュジャーニンによるグラン・パ・ドゥ・ドゥ、そしてお待ちかね岩田守弘自身の創作によるソロダンス「生きる」が披露された。観客は岩田のしなやかな動きと力強い表現、ジャンプやピルエットにしばし酔いしれた。副題「しあわせになろう!」の通りに、コンサート終演後には雨天にもかかわらず会話の弾んだ帰途となった。
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■2023年6月29日■

イリヤ・シュムクㇾル ピアノリサイタル開く 三井住友海上しらかわホール
第3回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール優勝記念コンサート

 6月29日午後7時から愛知県三井住友海上しらかわホールにおいて、第3回Shigeru Kawai国際ピアノコンクールで優勝したイリヤ・シュムクレルのピアノリサイタルが開かれました。
 演奏されたプログラムは、ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番ホ短調OP109、プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番変ロ長調Op83、ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」。シュムクㇾルは「ベートーヴェンとプロコフィエフは前衛的で、ムソルグスキーはハーモニーや創造力豊かな手法でプロコフィエフに影響をあたえた。2つの融合が非常に示唆に富んだ演奏として楽しんでいただけた」と思うと語る。聴衆は「素晴らしい色彩と音色の能力を最大限に表現できた演奏」と感動を話していました。
 なお、7月4日東京・カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」でもリサイタルが行われました。
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■2023年6月23日■

カレン・シャフナザーロフ映画祭2023開く
「皇帝暗殺者」「満月の日」「蒼ざめた馬」「失われた帝国」を上映
失われた歴史時代、理想で生きる人間を描く不動の哲学

 ロシア映画の巨匠、カレン・シャフナザーロフ監督作品の映画祭が、6月23日、24日に東京・浜離宮朝日ホール小ホールで開かれました。(撮影=丸山英樹)

解体前後の社会と人間を活写―――杉浦かおり(映画評論家)
 1980年代半ば、ペレストロイカを予見したかのような軽やかで自由な『ジャズメン』によって一躍人気となったシャフナザーロフ監督は、その後『ゼロ・シティ』で閉塞国家の裏側を戯画化してみせた。ソ連邦解体前後の社会と人間を活写してきた巨匠の代表作から今年も4本が上映された。
 まず『皇帝暗殺者』は、ソ連から新生ロシアへと移り変わる激動の1991年製作。生まれ変わりか、死者の憑依か、不思議な記憶を語り始める男と、彼を診察する医師の物語が入れ子のように展開する。そこでは皇帝もテロリストも、同じ時代に生きる血の通った一個人であり、その運命に抗えない悲劇の登場人物として平等に扱われる。
 シャフナザーロフがモスフィルムの代表としてソ連の国家事業だった巨大映画産業を資本主義の枠組の中で再生することに尽力しつつ、自らの作品製作にも取り組んだ1998年の『満月の日』も、激動の時代のロシアを振り返りながら、旅の途中で立ち寄るゲルで言葉の通じない相手に本音を漏らすプーシキンの姿に、監督自身の横顔が浮かび上がるようで興味深い。
 そして、日本でも劇場公開され知名度の高い2004年の『蒼ざめた馬』だが、主人公のモノローグで複雑なエピソードを繋ぎながらテロリストの内面に迫る物語は、暴力と正義の是非が日々論じられる現在の方が、製作当時よりも観客に突き付ける問いの鋭さが増しているのではないだろうか。
 血なまぐさい革命と暗殺の歴史を様々な角度から描いた3本から一転、2008年の『失われた帝国』は、ソ連時代の若者の恋愛事情をポップに、面白おかしく、ほろ苦く描く青春劇。女の子の気を引くために贈り物をしようと手を尽くし金を工面して、闇市場で手に入れた禁制品のレコードが、ジャケットはロックバンドなのに中身はチャイコフスキー…というエピソード一つにも、笑いと懐古と、消えない胸の痛みが刺さっている。海辺の保養地で過ごす休暇や、大学生活の断片、将来への不安と挫折を綴った、東西今昔を問わない若者像の提示であると同時に、ソ連特有の社会問題を醒めた眼で見るシャフナザーロフ節が強い印象を残す一本だ。
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■2023年6月16日■

国立ノヴォシビルスクバレエ・プリンシパルのプガチョフ&グリシェンコバ
WORKSHOP&CONCERT開く
イーゴリ公、白鳥の湖、海賊、眠れる森の美女

 6月16日~18日に東京都目黒区の都立大ノアスタジオにおいて、国立ノヴォシビルスクバレエ劇場のアルチョム・プガチョフ、オリガ・グリシェンコバが、バレエ学校の入学オーデションも兼ねて、ワークショップ&コンサートを開きました。「イーゴリ公」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」の作品の振り付けを体験、間近かでコンサートを見ることができました。阪本絵里奈(元カレリア共和国劇場バレエ)、大川航矢(元ノヴォシビルスクバレエ劇場)、福田昂平(現ノヴォシビルスクバレエ劇場)、宮庄真記子(WORLD BALLET SERIES)らも参加、ロシアバレエの魅力が満開でした。(写真=丸山英樹)
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■2023年6月10日■

故I・V・ロマネンコさん追悼コンサートが一周忌に開かれる
アレクセイ・トカレフのトランペット演奏でオープニング
多彩なジャンルの芸術家が心のこもる追悼の演奏
栗原小巻副委員長とK・ビノグラードフ大使館参事官が追悼の言葉

 ロ日協会会長・ロシア文化フェスティバルロシア組織副委員長を長い間務めてこられた故イーゴリ・ウラジ―ミロヴィチ・ロマネンコさんの追悼コンサートが一周忌にあたる6月10日、東京都・浜離宮朝日ホール小ホールで午后2時から開かれました。
 追悼コンサートには、ガリーナ・ドウトキナ=ロ日協会会長、ウラジーミル・べススドノフ=ロシア文化フェスティバル・ゼネラルディレクター、ウラジーミル・ナボコフ=元ソ日協会事務局長がメッセージを寄せられ、栗原小巻=ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長、コンスタンチン・ビノグラ―ドフ=ロシア大使館参事官・ロシア連邦協力庁駐日部長が追悼の挨拶を述べました。
 追悼演奏には、アレクセイ・トカレフ(トランペット、ピアノ=早川枝里子)、八田圭子・山根綾香・本田健一・本田康二(バラライカ&ドムラ)、タマーラ(ロシア民謡、ピアノ=木村トモカ)、谷本潤(ヴァイオリン、ピアノ=早川枝里子)、木曽真奈美(ピアノ)、藤間紫恵乃(日本舞踊)、小山みつな(日本民謡)、山本謙竹(三味線)、大由鬼山(尺八)、川西宏明(ピアノ)ら15名が参加、日ロ友好の功績をしのび心のこもる演奏を響かせました。
 なお、故ロマネンコさん追悼のために尽力してくださったMC=いちのへ友里、舞台監督=村上智哉、ステージマネージャー=佐野真澄・荒井雅子、撮影=丸山英樹、総括事務=北村れい子・吉田博美、ホールスタッフの皆さまに感謝申し上げます。
 あわせて、協賛いただいた一般財団法人イスクラ友好友の会、賛同いただいた日本対外文化協会・NPO日本ロシア協会・NPO日ロ交流協会・JIC国際親善センター・NPO日ロ創幸会に厚く御礼申し上げます。(撮影=丸山英樹)

友好一筋に献身したロマネンコさんへの心のこもる追悼の演奏――美山紅葉
 イーゴリ・ウラジーミロヴィチ・ロマネンコさんの追悼コンサート。アレクセイ・トカレフの、天にも届くような明るく伸びやかなピッコロ・トランペットの響きで始まったのは、クラーク作曲の行進曲「トランペット・ヴォランタリー」。続いての演奏は、東京バラライカアンサンブルの有志4人による、ロシア民謡「街のざわめきも聞こえず」。優しいバラライカのトレモロから、しみじみと心に染み入るメロディーが奏でられました。3曲目はタマーラが、ロシア民謡「黒い瞳」を歌いました。心を震わせる歌声と、情熱的な木村トモカのピアノが会場を熱くしました。4曲目はヴァイオリン谷本潤の演奏で、グラズノフ作曲「瞑想曲」作品32。厳かに早川枝里子のピアノで始まり、ヴァイオリンの甘いメロディーも美しく、とても良く響き合っていました。次に木曾真奈美のピアノ独奏で、ラフマニノフ作曲「前奏曲 鐘」。低音の力強い3つの音に続き、ロシア正教会の大小の鐘が幾重にも重なって会場全体に響き渡りました。
 この後は、モスクワで開催された日本文化週間に、ロマネンコさんとともに日本文化を伝えた3組の方々の登場でした。まず初めに、日本舞踊の藤間紫恵乃が、セドイ作曲「モスクワ郊外の夕べ」に、ご本人が振り付けされて舞われました。菊や松、梅、藤などが描かれた薄緑色の着物と扇子のしなやかな動きが大変美しかったです。次に日本民謡の小山みつなと、三味線の山本謙竹による「新相馬節」と「津軽あいや節」。歌手の方はは黒地に桜の花の豪華な振り袖の着物で、三味線の方はグレーの地に菊の花や鳥や波の描かれた華やかな着物を着られて、独特な艶と伸びのある声と息の合った三味線の響きが、なんとも心地よく胸に響きました。3組目は大由鬼山の尺八で、滝廉太郎作曲「荒城の月」。紋付袴姿で登場されて、大変個性的で野性的な演奏で楽しませていただきました。最後はピアニスト川西宏明が、ドルハニャーン作曲「おお、ライ麦よ」と「ロシア国歌」を、自身の見事なアレンジで演奏しました。広大なロシアの大地に広がるライ麦畑に風が吹き渡るような情景と力強く堂々とした雄大な響きのロシア国歌が、ロマネンコさんに届いたことと思います。そして、ロマネンコさんの功績と想いを受け継いで、文化と芸術を通して、ロシアと日本が理解し合える関係が続いて行くことを強く願わずにはいられませんでした。
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■2023年5月26日■

ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリ映画祭を開く
『ヴィイー』「外套」の2本を浜離宮朝日で

 ロシアの文豪ニコライ・V・ゴーゴリ没後170年記念映画祭は、浜離宮朝日ホール小ホールで5月26日午後1時から行われ、名作『ヴィイー』「外套」の2本が上映されました。
 コロナ禍、昨年延期された映画祭が実現されたもので、伝説的怪奇作品と現代に通ずる官僚主義批判の作品は、観客に感銘を与えました。参加した主婦は「傑作じゃない!!この映画、と細かい事、隅々まで堪能しました。ますますロシアの文化芸術のレベルの高さに溜息が出ました」と語りました。(撮影=丸山英樹)
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■2023年5月8日■

オマージュ・ア・プティバ・バレエコンクール2023in東京が開催される
クラシック部門20人、キャラクター部門7組が参加、高い水準
プティバの思想引き継ぎ、ワガノワ・メソッドを学び踊る

 5月8日はオマージュ・ア・プティパ・バレエ・コンクール2023 in 東京が府中の森芸術劇場でアンドレイ・オルロフ、アレキサンダー・ミシューチン、ユリア・カミロワ、エレナ・ザバルカンスカヤを審査員としてクラシック部門とキャラクター部門の2部門の審査が行われました。参加者はクラシック部門20人、キャラクター部門7組と少ない人数ではあったがプティパの思想が引き継がれた「ワガノワ・メソッド」の再現度を重視した国内初のコンクールと言うことで、参加者のレベルはかなり高かったです。審査後の講評では、「プティパの振付の意味や歴史的または民族的背景・意図を知ってから踊って欲しい。そのことを日本の指導者にも守って欲しい。プティパが作ったクラシックバレエを守って欲しい。振付家が作った様々なステップの中には全て意味があり、その振付通りに踊れば観客とのコミュニケーションをとることができる。教師の皆さんも生徒にレッスンする時にもう少し振付家の意図を学んで欲しい。コンクールに参加する準備段階で振付を覚えるのに動画配信サイトを見て覚える人が増えているが、誰の振付によるものなのか等を必ず確認してから正しい振付を学ぶこと。ワガノワ・メソッドを正しく学び、正しく踊って欲しい。」「バレエのポーズは全て意味のある『お話』でありドラマ、ひとつひとつの動きは言葉。最近はスポーツのように踊るバレエをよく見るが、ピルエットをたくさん回ること自体が大事なことではなく、ピルエットを回る状況やその時の気持ち、場所、国、何の役、マナーを捉えたうえでのピルエットであることが大事。それが明確に舞台で表現されていれば観客が増えてくるはず。」など厳しいコメント。しかしその裏にはワガノワ・メソッドを正しく学ぶことによって「新しいバレエの世界」と出会い、広い世界でバレエを学んで欲しいとの思いがあります。優秀な成績を収めた参加者にはワガノワ・バレエ・アカデミーをはじめ、世界の名門バレエ学校への留学権を進呈します。メソッドの伝道者としての責任感をひしひしと感じるコンクールでした。(5月8日府中の森芸術劇場ふるさとホール。取材=仙場真理)(撮影=丸山英樹)
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■2023年4月30日■

ワガノワバレエ・アカデミーが「教師&生徒のセオリーとプラクチカ」開催
エレーナ・ザバルカンスカヤ、ユリア・カミロワが来日・指導
ワガノワ・メソッドへの正しい理解を深める

 4月30日、5月1日、2日に東京・府中の森芸術劇場にてロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー日本公式パートナー一般社団法人日本ワガノワバレエ協会がバレエ教師向けプログラム「教師プログラムのセオリーとプラクチカ」を開催しました。クラシックバレエを指導する教師の入門編、国立ワガノワ・バレエ・アカデミー一年生のギムナスチカ、ヒストリカルダンスそしてクラシックバレエを学んだ3日間。会場には協会代表理事のアンドレイ・オルロフ、振付家・バレエ教師アレキサンダー・ミシューチン、ワガノワ・バレエ・アカデミー講師でありミハイロフスキー劇場の現役バレエダンサーであるユリア・カミロワ、20年余りマリインスキー劇場でソリストとして活躍し、同アカデミー講師であるエレナ・ザバルカンスカヤが通訳付きで指導を行いました。東京で90人の生徒を抱えるバレエスクールの主宰者や福岡と東京で20人ほどの生徒を指導する教師などが参加し、各回3時間半の授業で全課程とも学科を中心としたものでしたが、ヒストリカルダンス、キャラクターダンスの講義では、「まず、踊りましょう!」とカミロワ講師に促され参加者たちがバレエ・ピアニストの演奏で実際に踊りました。長身で均整の取れた身体で見せてくれるカミロワ講師の美しい手本には見とれるばかり。ヒストリカルダンス、キャラクターダンスでは、踊りの意味や知識無しでは踊ることができないと強調。クラシックの授業でザバルカンスカヤ講師は参加者たちに「ここではどんな間違いがありますか?」「こうするとどんなことが起こりますか?」とひとつひとつ問いかけては、受講者の答えを待って、必ずノートに書くように指導していました。「昔はVTRが無かったから、自分で思い出しながらまとめていたけど、今の人はVTRで撮ったら安心してしまって何も覚えていないことがあります。書くことは大事。」ワガノワ・メソッドをあくまでも正しく伝えていこうという強い意志が感じられる濃厚なプログラムでした。又、生徒のグループのためのレッスン指導も5月1~7日に行われました。(5月1日府中の森芸術劇場第一リハーサル室。取材=仙場真理)(撮影=丸山英樹)
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■2023年4月22日■

ソク―ロフ監督「独裁者たちのとき」公開ロードショーはじまる
俳優・佐野史郎らが参加しソクーロフと作品を語る

 4月22日から東京・渋谷区のユーロスペースで、アレクサンドル・ソク―ロフ監督の新作「独裁者たちのとき」(原題「おとぎばなし」)の公開ロードショーが始まり、同時に「ロシアン・エレジー」「孤独な声」「セカンド・サークル」「ストーン~クリミアの亡霊」「日陽はしずかに発酵し・・」「静かなる一頁」「マザー、サン」「エルミタージュ幻想」「モレク神」「牝牛座~レーニンの肖像」「チェチェンへアレクサンドラの旅」「ペテルブルグ・エレジー+ヒトラーのためのソナタ」が併映されました。
 俳優の佐野史郎が公開記念イベントに参加し、同監督の「太陽」(2005年)出演時の舞台裏を語りました。今作はヒトラーやスターリンら歴史上の人物の姿をアーカイブ映像だけで独特なデジタルテクノロジーでつくりあげたもので、観客は「感銘を受けた」と感想を述べていました。
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■2023年4月21日■

坂本龍一追悼上映!坂本が愛した映画監督タルコフスキー特集
「惑星ソラリス」「鏡」「ストーカー」を上映

 坂本龍一が愛した映像作家アンドレイ・タルコフスキーの「惑星ソラリスデジタル・リマスタ―版」「ストーカーデジタル・リマスター版」「鏡」が福岡市のキノシネマ天神で緊急上映されました。
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■2023年4月12日■

イルクーツクの画家スラバ・カロッテ個展開く
シベリア・バイカル湖の風景やポスターデザイン画50点を展示
油絵・水彩画・色鉛筆画・モノタイプ・コラージュ・ドローイング等多彩に

 バイカル湖の街・イルクーツクの画家であるスラバ・カロッテ(本名ビャチェスラフ・シズィッフ)の個展が東京都千代田区のGallery CORSOで4月12日から16日まで開催されました。イルクーツク、バイカル、ブラーツクと浜名湖や永平寺、京都などの情緒豊かな風景画、ユーラシア大陸各地の心象風景画、ビートルズなどのロックミュージシャン、吉田拓郎らをモチーフにした肖像画、映画館や広告のポスターデザイン画などが多彩に展示されました。(撮影=丸山英樹)
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■2023年3月30日■

フェイギン夫妻&小野唯が“春の室内楽の夕べ”
バッハのチェロ無伴奏組曲第2番からラフマニノフのピアノトリオ第1番へ

 3月30日午後7時から渋谷区原宿のカーサモーツアルトサロンホールにおいて、チェロのドミトリー・フェイギン、ピアノの新見フェイギン浩子、ヴァイオリンの小野唯による「春の室内楽の夕べ」が開かれました。演奏されたのは、バッハの「チェロ無伴奏組曲第2番」、シューベルトの「ピアノとヴァイオリンのソナチネ第1番」、ベートーヴェンの「ピアノとチェロの変奏曲」、モーツアルトの「ピアノトリオK、548」、ラフマニノフの「ピアノトリオ第1番」の5曲でした。ちょうど東京の桜満開の下で、春の息吹をよぶ心地よい室内楽の調べは心をなごませる一夜となりました。(撮影=丸山英樹)
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■2023年3月29日■

現代ロシア写実主義絵画展―石井ロシア美術館
自然の中に人が溶け込むように描かれるロシア絵画
吉祥寺駅公園口より小田急バスで「新川」下車徒歩5分

 東京・吉祥寺エリアにあるストーンウエルアートギャラリー(石井ロシア絵画美術館)において、現代ロシア写実主義絵画展が開かれています。美術館は金・土・日の週3回開館しており11時30分から16時までの営業、入場料は800円、学生600円です。
 石井館長は、「現代のロシア写実主義絵画はラファエロの活躍したルネサンスの伝統を継承し、画家の目が見た通り写実的に描く画法を今に伝える正統な後継者です。西欧写実主義絵画が人間中心で背景の風景は副次的役割に終始するのに対し、ロシアの絵は自然に焦点があり人間はそこに溶け込むように描かれます。」と述べ、「どうぞ当美術館でそれを確認していただきたい」と強調します。
 お出かけの際はホームページで確認うえご来場くださいと案内しています。(写真撮影=丸山英樹)
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■2023年3月12日■

ミハイル・カンジンスキー夫妻(ピアノ&ヴァイオリン)のデユオリサイタル
心にしみたヘンデル、ヴィヴァルディ、モーツアルト、チャイコフスキー
豊かな表現力―後半のドボルザーク、ブラームス、グリーグの演奏

 3月12日、東京・大田区のイデアレーブイケガミにおいて、ミハイル・カンディンスキー(ピアノ)、美帆子カンディンスキー(ヴァイオリン)によるスプリングデユオリサイタルがおこなわれました。当日はヘンデル、ヴィヴァルディ、モーツアルト、チャイコフスキー、ドボルザーク、ブラームス、グリーグの多彩な作品が春の訪れの喜びを感じさせる豊かな表現力で演奏され、聴衆に感銘を与えました。

豊かな表現力と慈しむような演奏――佐野真澄
 2023年3月12日、イデアレーブイケガミにおいてミハイル・カンディンスキー(ピアノ)、美帆子・カンディンスキー(ヴァイオリン)《スプリング デュオリサイタル》が行なわれました。九州や奈良から聴きに来られた方や、彼らのファンでほぼ満席の中、3・11や昨今の世界情勢のためにと、まず、ヘンデル作曲「オンブラ・マイ・フ」(ラルゴ)から厳かに始まりました。続いてヴィヴァルディ作曲「四季」より春 第1楽章。ピアノとヴァイオリンの組み合わせが新鮮でした。3曲目モーツァルト作曲ピアノソナタK.545は、カンディンスキーならではの、一音一音いつくしむような演奏が印象的で、聞き慣れた曲が心にしみました。前半の最後はチャイコフスキー作曲「四季」より3月ひばり、4月松雪草。鳥たちや春の訪れの喜びが感じられる演奏とともに、曲に添えられたA・マイコフの詩がロシア語で朗読されました。この会場は、珍しいチェコのペトロフというピアノで、後半の1曲目、チェコのドボルザーク作曲のユーモレスクは素朴で力強いヴィオラと生き生きと奏でられました。続いてのブラームス作曲ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」は、アルプスの自然と、息子を亡くした愛する人の心に寄り添う優しさに溢れた曲への深い想いが伝わってくる演奏でした。最後はグリーグ作曲抒情小品集より「フランスのセレナーデ」、「幻影」、「秘密」。輝きや艶のある音色、特徴ある和声の表現、余韻を感じさせる部分など、カンディンスキーの豊かな表現力とペトロフのピアノの響きも堪能させていただきました。
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■2023年2月26日■

九州交響楽団による第32回名曲・午後のオーケストラ
巨匠V・ポリャンスキー 魅惑のシェエラザード

 2月26日、福岡のアクロス福岡シンフォニーホールにおいて、ヴァレリー・ポリャンスキー指揮で九州交響楽団による演奏会「第32回名曲・午後のオーケストラ」が行われました。演目はベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」(ピアノ=小山実稚恵)とリムスキー=コルサコフ作曲交響組曲「シェエラザード」作品35。巨匠ポリャンスキーの指揮による演奏で、観客は大いに魅了されました。
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■2023年2月25日■

映画「スパイを愛した女たち」(ゾルゲ)が公開ロードショー
アレクサンドル・ドモガロフ、中丸シオン・新将、山本修夢ら出演
平成プロジェクト配給、セルゲイ・ギンズブルグ制作総監督

 2月25日から新宿K“s cinemaで映画「スパイを愛した女たち」(ゾルゲ)が公開上映され、第1話から第12話まで一挙公開されました。この映画は、セルゲイ・ギンズブルグ制作・総監督、ロマン・サフィン監督、ドミトリー・ノボショロフ脚本により、主人公ゾルゲをアレクサンドル・ドモガロフ、ゾルゲの恋人花子を中丸シオンが演じています。映画会場の舞台には連日、出演者、プロデューサー、関係者らが舞台挨拶、祖国ロシアを愛したスパイ・ゾルゲの数奇な運命に観客は関心をよせていました。
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■2023年2月25日■

楽しくマトリョーシカ絵付け教室を開催
NPO日ロ交流協会が菅野エレーナ講師で

 2月25日午後1時30分から東京・リーブラ造形表現室で、コロナ禍お休みしていたマトリョーシカ絵付け教室が開催されました。NPO日ロ交流協会ではことし4回計画しているマトリョーシカ教室の第1回目を菅野エレーナさんを講師に迎え開催したものです。10人の参加者は思い思いに工夫してデザイン、色付けをして楽しんでいました。
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■2023年2月17日■

フィギユアスケートに人生をかけた女性の夢と恋を描く映画「ICE」
ロシアでNO1大ヒットの話題作が日本上陸!
TOHOシネマズシャンテら全国で公開ロードショー

 ロシアで人気の映画「ICE―ふたりのプログラム」は、2月17日から全国で公開ロードショー上映されています。フィギュアスケートに人生を懸けてきた女性の夢と恋を描く心ときめくハートフルラブストーリー。ロシアで大ヒットを記録した話題作だけに映画館で注目を集めました。2月17日には東京・TOHOシネマズシャンテ、横浜・Kino cinema横浜みなとみらい、茨城・TOHOシネマズひたちなか、静岡・東宝会館、シネプラザサントムーン、京都・TOHOシネマズ二条、大阪・ステーションシテイシネマ、TOHOシネマズ伊丹、福生か・Kino cinema天神、大分・TOHOシネマズ大分わさだ、鹿児島・天文館シネマパラダイスでいっせいに公開されました。
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■2023年1月13日■

セルゲイ・ボンダルチュク監督特集
「戦争と平和」「セルギー神父」「祖国のために」「人間の運命」「ワーテルロー」
神戸元町映画館で生誕100周年記念上映

 セルゲイ・ボンダルチュク監督(1920年生まれ)の生誕100周年を記念して、神戸元町映画館で、2023年1月1日から13日まで「戦争と平和」1部~4部、「セルギー神父」「祖国のために」「人間の運命」「ワーテルロー」の5本を上映しました。初監督作「人間の運命」(1959年)で高い評価を受けレーニン賞受賞、「戦争と平和」ではアカデミー賞・ゴールデングローブ賞に輝きました。一挙5本の姪がの上映は観客に深い感銘をあたえました。
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