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■2021年1月4日■

RBAT(ロシアバレエアカデミー東京)ガラコンサート開く
優雅で、格調高く、迫力の演技のニコライ・ヴィユィジャーニン

 2020年夏に予定されていたRBAT(ロシアバレエアカデミーTOKYO)ガラコンサートが、コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、2021年の年明け早々1月4日に、渋谷区大和田さくらホールで開催されました。RBATは、ワガノワメソッドの教授法に沿ってロシアバレエの指導を行っているアカデミーで、1998年開校。1999年からコンサートを行って、2007年から2015年はボリショイ劇場より主要ソリストを招いて全幕ものを上演しました。今回で23回目となります。本日のプログラムに出演のロシア人ダンサー、ニコライ・ヴィユィジャーニンは、ロシア国立ペルミ・オペラ・バレエ劇場のソリストを経て、リムスキー・コルサコフ劇場にプリンシパルとして移籍後、熊川哲也氏率いるKカンパニーでファーストソリストとして活躍。現在はフリーのプロダンサーとして、またバレエ教師としても活動中です。プログラム最初の「グランパクラシックのGPDD」を小見桃子と踊る。ダニール・オーベルの華やかでドラマチックな曲にのせて、さっそうと登場。難度の高い技が次々と展開されていく。軽やかでしなやか。それでいてスピード感もあり、歯切れもいい。後半の「チャイコフスキーのパドドウ」は池田早苗と踊る。しっとりと優雅に始まり、浮遊感のある動きと、力強さのコントラストが見事に表現されていて美しい。確かな技術に支えられた大きなジャンプや回転、リフトなどは迫力がありました。腕、手、指先、足のつま先に至るまでの優雅で格調高い表情は、さらに印象的でした。(文=佐野真澄)
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■2020年12月23日■

イリア・イーチン ピアノリサイタル
オールショパン。美しいトリル、多彩な音色、心地よく引き込まれる

 2020年12月23日、東京文化会館小ホールにおいて、武蔵野音楽大学客員教授でもあるイリア・イーティン ピアノリサイタルが行われました。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、観客を座席数の1/2の300人に、客席扉を演奏中も開けたままにして、ピアニストのトークをもって休憩時間とし、ロビーにはクラスター発生時の連絡のためのQRコードが張り出されたりと、万全の感染防止対策の中の開催でした。そのような状況にもかかわらずほぼ満席でした。プログラムはオールショパン。嬰ハ短調の遺作のノクターンから始まる。美しいトリル、多彩な音色、弱音の響きが印象的。続く3曲のワルツ(op.70-2,op.64-3,op.64-2)は、軽やかで明るい音色と、ふと影を落とす響きのコントラストが美しい。ワルツのリズムというよりメロディー重視で、即興的でしゃれた感じが、ショパンがパリにいたことを思い起こさせます。この後、換気のためにトークが入り、続いてはバラード第3番。クリアな音色で始まり、メロディーを中心とした個性的な演奏スタイル。次のノクターン16番が素晴らしい演奏で、たゆとうような響きに身をまかせて聞き入ってしまいました。この後2度目のトークがあり、最後はソナタ第3番。第1楽章は霧の中にメロディーが浮かび上がるような幻想的な感じ。第2楽章は全体を通して何かがうごめいているような印象。第3楽章は音が溶け合うというよりは、メロディーの強弱が絡み合う感じ。そして第4楽章は大胆に心地よく音楽が流れショパンの世界に引き込まれました。長年ショパンを演奏してきたからこその余裕と、自身の音楽を融合させたショパンを堪能させてもらいました。アンコールは、2020年がベートーヴェン生誕250年ということなのでと話し、アンダンテ・ファヴォリを演奏しました。(文=佐野真澄)
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■2020年12月11日■

セルゲイ・ボンダルチュク生誕100周年記念映画祭アンコール上映
『戦争と平和』『セルギー神父』『祖国のために』『人間の運命』『ワーテルロー』

 世界映画史に燦然と輝くアカデミー賞受賞作『戦争と平和』で知られるロシアの映画監督セルゲイ・ボンダルチュクの生誕100周年記念映画祭は9月に行われましたが、アンコール上映が12月11日から24日まで開催されました。文豪トルストイ原作による大歴史ロマンは、21世紀の今日においても観客に感動をあたえています。
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■2020年11月28日■

ブレヒト作、アニシモフ演出 「コーカサスの白墨の輪」を上演
東京ノーヴイ・レパートリーシアターが梅若能楽学院会館で
出演者、スタッフ全員がPCR検査をして舞台を実現

 生きることを恐れるな!――新型コロナ感染拡大の波に抗して11月28日、29日に東京・梅若能楽学院会館において、ベルトルト・ブレヒト作「コーカサスの白墨の輪」をレオニード・アニシモフ演出で上演されました。本番にあたっては出演者、スタッフ全員がPCR検査をおこない、陰性を確認して開催されました。中央アジアのグルジアを舞台とした物語―国の反乱のさなか、宮殿の召使いグルシェは赤ん坊を見殺しにできず抱いて逃げるが、生みの親(領主夫人)と育ての親(女中)、どちらが真実の母親かが問われます。出演は上世博及、三浦一夏、中沢佳子、名児耶玲子、渡辺歌子、岡崎弘司、稲田栄ニら。観客は、「ただただすばらしかったです。感動で涙なみだ・・運命で結びつけられた母と子の絆。第二部のアツダクのセリフが、天からのメッセージのようで、引きこまれてしまいました。」「アツダクの名裁判、楽しめました。庶民の味方、かっこいいと思います。」など感動の余韻を語っていました。(撮影=丸山英樹)
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■2020年11月6日■

ソビエト時代のアンドレイ・タルコフスキー映画祭
「ローラーとバイオリン」「僕の村は戦場だった」「アンドレイ・ルブリョフ」
「惑星ソラリス」「鏡」「ストーカー」の6作品一挙上映

 11月6日から26日まで東京・アップリンク渋谷で「ソビエト時代のタルコフスキー」が開催されました。アンドレイ・タルコフスキーは、水、雨、光など自然を駆使した抒情的な作風により映像の詩人と呼ばれ、世界中に映画ファンを獲得しています。今回は、「ローラーとバイオリン」「僕の村は戦場だった」「アンドレイ・ルブリョフ」「惑星ソラリス」「鏡」「ストーカー」の6本の名作が上映され、感銘をあたえました。このあと、アップリンク京都(11月20日~12月10日)、アップリンク吉祥寺でも上映されます。
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■2020年10月31日■

「マリインスキー劇場の系譜―ロシア音楽とバレエの饗宴」コンサート開催
ユーリー・コジェバ―トフのバレエ音楽の素敵な演奏
ファンタジックな魅惑の山形由美のフルートの音色

 コロナウイルスによる世界的パンデミックの中、10月31日オリンピック青少年センター大ホールにおいて、「マリインスキー劇場の系譜―ロシア音楽とバレエの饗宴」が開催されました。8月の「ロシアの芸術美」バレエガラコンサートが中止になり、参加者の強いリクエストを受けて企画されたコンサート。マリインスキー劇場主席フルート奏者デニス・ルバチェフの来日が叶わない中、山形由美(フルート)、古館由佳子(ジプシーヴァイオリン・ピッコロヴァイオリン)、ユーリー・コジェバートフ(マリインスキー劇場元バレエピアニスト)と、ロシアにゆかりのある現在第一線で活躍中のダンサーたちが出演しました。1部がコンサート、2部がバレエという構成。バレエを習っていたと話す山形由美の軽やかでファンタジックなフルートの音色が心に残ります。また、ジプシーヴァイオリン独特のリズムやテンポ、ピッコロヴァイオリンの伸びやかで艶のある高音も興味深かい。ロシア人ピアニストのユーリー・コジェバートフのピアノソロで始まった1部は、ピアノ「バレエ音楽メドレー」が鳴り出した途端、会場は華やかなバレエの世界へと一転しました。フルートとヴァイオリンの伴奏の他、ドガの「ワルツ」もソロで披露。2部はダンサーたちが様々なバレエの名場面を生演奏で踊りました。マリインスキー劇場でピアノ演奏を担当していたユーリー・コジェバートフは、拍節、ダンサーのステップ、身体から指先までの表情、回転のスピードまでも意識し、時には安定を保ち、時には誘い寄せ、まるで音で指揮をしているかのようにダンサーの動きを支えていました。その音に乗せてのびのびと踊っているダンサーたちの姿がとても美しく印象的でした。(文=佐野真澄、写真=丸山英樹)
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■2020年10月30日■

第2回ロシア文学読書感想文コンクール「私のトルストイ」
全国から843人の応募!入賞中学6人、高校大学9人
中学・大使館賞=加藤理子さん、高校大学・最優秀賞=志村昴輝君

 世界的な名作を残しているロシア文学は、現代社会に大きな影響を与えてきましたが、とくに若者たちに生きていくための知恵と勇気を与えてきました。NPO法人へラルドの会は日本の若者にもっとロシア文学を読んでもらいたいと考え、第2回ロシア文學読書感想文コンクールを開催しました。全国の中学生、高校生、大学生によびかけ、843名の応募をいただきました。新型コロナウイルス感染拡大の中、熱心に取り組み、地道に貴重な成果をあげた関係者の努力が高く評価されます。

中学生の部
駐日ロシア連邦大使館賞=加藤理子(昭和女子大学付属昭和中学校3年『幼年時代』
優秀作=神保広宣(創価中学校2年『幼年時代』)、山下寿理(昭和女子大学付属昭和中学校3年『幼年時代』)、村上愛莉(昭和女子大学付属昭和中学校3年『幼年時代』)、加藤理子(昭和女子大学付属昭和中学校3年『幼年時代』)、星野実月(昭和女子大学付属昭和中学校2年『幼年時代』)

高校生大学生の部
トルストイ未来文學賞(最優秀作)=志村昴輝8名古屋大学3年『戦争と平和』)
駐日ロシア連邦大使館賞=石川智子(東京学芸大学付属高校2年『戦争と平和』)
優秀作=桐生莉緒(早稲田大学1年『アンナ・カレーニナ』)、谷本昌美(創価大学3年『戦争と平和』)、石川智子(東京学芸大学付属高校2年『戦争と平和』)、宮本薫子(昭和女子大学付属昭和高校2年『アンナ・カレーニナ』)、杉谷萌希(跡見学園女子大学2年『アンナ・カレーニナ』
コンクール企画室賞=宮本薫子(昭和女子大学付属昭和高校2年『アンナ・カレーニナ』)
若獅子賞=秋山慶太(法政大学3年『戦争と平和』)
■2020年9月18日■

セルゲイ・ボンダルチュク生誕100周年記念特集
「戦争と平和」「セルギー神父」「祖国のために」「人間の運命」「ワーテルロー」
トルストイ・ショーロホフ原作の歴史ロマンに感銘

 9月18日から10月8日まで東京・UPRINK吉祥寺において、巨匠セルゲイ・ボンダルチュク監督生誕100周年記念特集が行われました。世界映画史に燦然と輝くアカデミー賞受賞作「戦争と平和」第一部「アンドレイ」、第二部「「ナターシャ」、第三部「1812年」、第四部「ピエール」が一挙上映されたのをはじめ、同じくトルストイの「セルギー神父」、そしてミハイル・ショーロホフ原作の「祖国のために」、「人間の運命」、イタリアとの共同制作によるナポレオンとイギリス軍の戦いを描いた、それも一切合成を用いないで総勢20万人の大軍激突を再現した「ワーテルロー」を上映し、感動を与えました。
 新型コロナ・ウイルス感染防止対策のなかでの上映でしたので、客席を減らすなどの措置での上映でしたが、ロシア映画ファンに喜んでいただきました。東京いがいの上映は以下のとおりです。
 9月4日~10月1日岡山シネマ・クレール、10月3日~10月16日大阪シネヌーヴォ、10月30日~11月19日UPRINK京都、11月1日~13日広島・映像文化ライブラリー、12月12日~18日沖縄・桜坂劇場。
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■2020年7月31日■

20世紀の名曲アラム・ハチャトリアンの「剣の舞」の真実
ユスプ・ラジコフ監督、アルバルツム・カバ二アン主演、ロシア・アルメニア合作映画
新宿武蔵野館など全国公開ロードショー

 「仮面舞踏会」「剣の舞」など数々の名曲を残した巨匠アラム・ハチャトリアンの若き日を描いた感動の実話映画「剣の舞―我が心の旋律」は、7月31日から新宿武蔵野館などで全国公開ロードショーが始まりました。ロシア・アルメニア合作映画で配給はアルバトロス・フィルム。

 <映画評>民族の誇りを胸に苦悩するハチャトゥリアン  佐野真澄
 映画「剣の舞―我が心の旋律」を鑑賞した。「剣の舞」は、バレエの中で剣を持った男性が勇壮に踊る場面の曲で、日本では学校の音楽鑑賞教室や運動会、吹奏楽のプログラムとしても馴染み深い。一度聞いたら忘れられない強烈なリズムと、木琴やサクソフォーンで奏でられる独特なメロディーを持つこの「剣の舞」の誕生には秘話があった…。作曲者は、1903年グルジア(現ジョージア)のトビリシ生まれのアルメニア人、アラム・ハチャトゥリアン。第二次世界大戦下のソ連で、バレエ「ガイーヌ」初演までの2週間の出来事を描きたかったと語るユスプ・ラジコフ監督(ウズベキスタン)は、このような最高傑作が生まれる背景に迫る。事実、強制的に命令されて一晩で一気に書き上げた作品が、結果的にハチャトゥリアンの代表作となった。映画には同時代を生きた作曲家ショスタコーヴィチや、ヴァイオリニストのオイストラフも登場し、ハチャトゥリアンがチェロを弾く場面もある。挿入曲として「剣の舞」はもちろん、フィギアスケートの浅田真央選手がオリンピックで銀メダルを獲得したときの「仮面舞踏会」のワルツ、ガイーヌの中の「バラの娘たちの踊り」のバレエシーン、そしてラストには「交響曲第2番」が流れていた。芸術家の表現の自由が許されなかった時代、アルメニア人という民族の誇りを胸に苦悩しながら作曲する若きハチャトゥリアンを、ロシアで活躍するアンバルツム・カバニャンが演じている。アララット山を望むアルメニアの風景も美しい。この映画の公開に先がけて、ハチャトゥリアンの直弟子であった作曲家寺原伸夫著『「剣の舞」ハチャトゥリアン(師の追憶と足跡)』がハンナ社より復刻された。
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■2020年7月24日■

「オーバー・ザ・リミット」新体操の女王マムーンの軌跡 6月26日~ヒューマントラストシネマ渋谷など
「パラジャーノフ特集」(「火の馬」など4本) 7月10日~UPLINK吉祥寺
「LETO」ロックスターたちの名曲で彩る青春 7月24日~ヒューマントラストシネマ渋谷
「ドヴラートフ」レニングラードの作家たち 6月20日~ユーロスペースなど

 日本では、コロナウイルスとのたたかいがあるにもかかわらず、6月20日から8月にかけて、ロシア新作、名作映画祭が各地で開催されました。上記4本の映画に加えて、7月1から3日間連続ロシア・ソビエト名作スポーツ映画祭がおこなわれ、7月31日~「剣の舞」が公開上映されました。「オーバー・ザ・リミット」は、新体操の女王マムーンの軌跡を描くもので、ロシア・ポーランド・ドイツ・フィンランドの合作映画。マルタ・プルス監督、配給は斗レノバ/ノーム、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーら全国ロードショー中。「パラジャーノフ特集」は、「火の馬」「ざくろの色」「スラム砦の伝説」「アシク・ケリブ」の4本がUPLINK吉祥寺で上映されました。配給はパンドラ。「LETO」は80年代のレニングラードを舞台に、T・レックス、デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップらロックスターたちの名曲で彩る青春バイオグラフィ。キリル・セレブ二コフ監督。ロシア・フランス合作映画。配給はキノフィルムズ。7月24日からヒューマントラストシネマ渋谷など全国巡回公開中。「ドヴラートフ」はロシアの国民的作家と仲間の若き日々を描く。ロシア・ポーランド・セルビア合作映画。アレクセイ・ゲルマン監督。配給は太秦。6月20日からユーロスペースなど全国公開上映中。
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■2020年7月3日■

東京五輪に先駆けてロシア・スポーツ映画祭開く
「スポーツ、スポーツ、スポーツ」「おおスポーツよ、君は平和だ」「バスケ!より高く」
未公開傑作スポーツ映画作品を一挙公開上映

 新型コロナウイルスの影響で2021年夏に延期されましたが、東京オリンピックを記念するロシア・スポーツ映画祭が、7月1日から3日間、東京・浜離宮朝日ホール小ホールで開催されました。エレム・クリモフ監督「スポーツ、スポーツ、スポーツ」は、音楽を巨匠A・シュニトケが担当し、ニキータ・ミハルコフ、ゲルマン・クリモフらが出演する豪華版。「おおスポーツよ、君は平和だ」は、1980年のモスクワオリンピックのドキュメンタリー映画。ユーリー・オゼロフ、ボリス・リュチコフ、フョードル・ヒトルク三氏が監督の豪華版。アントン・メゲルジチェフ監督「バスケ!より高く」は昨年ロシアでの大ヒット作品の初公開!参加者は、「感動した」「涙が出た」と感想を語っていました。(撮影=丸山英樹)

 魅力にあふれた三夜ーーー映画評論家・杉浦かおり
 オリンピックの開催が予定されていた今夏、中止となった関連イベントも多い中、ロシアから貴重なスポーツ映画が届いた。上映された作品はいずれも本国で多くの観客を集めつつ、日本で公開される機会のなかった多様な映像。実写フィルムを多用しながら空想を交えて時空を自在に往き来するスポーツ賛歌から、実話と伝聞を基にした物語に最新の映像効果で試合の臨場感を高めた娯楽作、そしてモスクワオリンピックの記録までを日本語字幕で堪能できる幸福は映画祭ならでは。スポーツ中継番組では味わえないセミドキュメンタリーの魅力にあふれた三夜となった。
 第一夜は巨匠エレム・クリモフ監督による『スポーツ、スポーツ、スポーツ』(1970年)。古今東西の競技会の記録映像を挟みつつ、歴史的あるいは地理的な背景を指し示すことで自国礼賛のプロパガンダから距離を置く、どころかスポーツによる国威発揚を皮肉るような姿勢もチラリと見える、ユーモアたっぷりのアヴァンギャルド作品。夢や理想を語るだけでなく、過度な鍛錬に付きまとう危険や名誉欲の愚かさを斬る構成は、ソ連の公式なスポーツ文化映画の枠を超えて「雪どけ期」の息吹を感じさせる。日本では『炎628』(1985年)や『ロマノフ王朝の最期』(1975年)の印象が強く、重厚長大な歴史ドラマの語り手と思われがちな監督だが、コメディや児童映画に長けていた多面的な業績についても知られるきっかけになるのでは。シュニトケの音楽も、当時のソ連の流行歌を織り交ぜるばかりでなく、ビートルズの一節までアレンジするなど自由奔放ワールドワイド。
 第二夜はモスクワオリンピックの記録映画『おおスポーツよ、君は平和だ』(1980年)で、残念なことにアメリカや日本など西側数カ国がボイコットした平和の祭典を、政治的な思惑への批判も交えつつ、豊かで歓びと感動に満ちた瞬間の記録として綴った傑作。アニメーションやインタビューの挿入が効果的で、競技の見せ方、盛り上げ方とも抜群のセンス。古さをまったく感じさせないばかりか、閉会式のミーシャとの別れでは、あらら涙が…。
 そして第三夜、不幸にも悲惨なテロ事件で記憶される1972年ミュンヘンオリンピックは、ソ連チームがアメリカお家芸のバスケットボールで金メダルを奪い取った栄光の歴史を刻んで終わった。『バスケ!より高く!』(2017年)は、当時の記録映像の引用を最小限にとどめた再現劇でエンターテインメントに徹している。チームの人間模様と海外遠征の悲喜こもごもを描き、ストップモーションと多視点カメラで緊迫感を高め、二時間超を飽きさせない。
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■2020年6月12日■

映画「信頼への道―日本の中のロシア人」を朝日ホールで上映
マリ-ナ・キレ―エヴァ監督、アレクサンドル・パノフ脚本による作品
イーゴリ・チトフ=ロシア連邦大使館参事官が挨拶

 コロナウイルス感染拡大防止のための「緊急事態宣言」と集会・営業自粛が解除されたばかりの東京都において、6月12日午後3時から浜離宮朝日ホール小ホール(定員300名)で新作初公開のドキュメンタリー映画「信頼への道―日本の中のロシア人」が上映されました。事前に、ホール側と主催者による全座席の消毒、ソーシャルデスタンスによるイスの配置換え(座席140席に削減)が行われ、入場者全員のマスク着用、手の消毒を経て入場、ほぼ満席の状態で開始されました。長崎―函館―戸田―下田―松山―神戸―旭川など歴史的な日露交流ゆかりの地が紹介され、渡来したロシア人たちが日本の文化・社会にさまざまな影響をあたえたことが印象的に描かれていました。参加者は日露交流に参加している人々が多数おり、楽しみながら鑑賞しました。
 なお、冒頭、ロシア連邦大使館のイーゴリ・チトフ参事官が、日露両国の大勢の市民が交流を積み重ねて豊かな日露関係史が構築されてきたことをたたえる挨拶を行いました。(撮影=丸山英樹)
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■2020年6月3日■

新型コロナウイルスから“いのち”と“文化芸術”を守ろう!
栗原小巻さんら日本の芸術家がロシア芸術家に励ましのメッセージ
https://youtu.be/aOl16GsdXWs

 2006年からスタートしたロシア文化フェスティバルIN JAPANには2019年までに10977名のロシア人芸術家が来日参加してきました。新型コロナウイルス感染拡大の猛威がロシアを襲い、文化・芸術家が非常な困難に見舞われています。栗原小巻(女優)さんら日本の芸術家はロシアの芸術家の皆様に「新型コロナウイルスから“いのち”と“文化芸術”を守ろう!」という励ましのメッセージを6月3日に送りました。6月5日にはユーチューブでよびかけました。
 モスクワノーヴァヤ・オペラ劇場ソリスト、アンドレイ・ブレウス(バリトン)は、「私個人および我が国のアーチストを代表し、このフェスティバルと、そして新型コロナウイルスに文化芸術で打ち勝とうという非常に素晴らしいアイディアに感謝申し上げます。と申しますのも、文化芸術こそが全世界の人々に理解され、世代から世代へと受け継がれ、あらゆる民族の精神力や信じる力の共通点なのです。我々両国の国民は、精神的に非常に近いと私には感じられます。我々の文化は違いますが、両国の文化の精神、その意義はあなた方にも我々にとっても、どんなに高く評価してもしきれないものであります。ですので、日本のアーチストの方々がこのような呼びかけをなさったことが私には大変うれしく、私個人は全面的にあなたを支持しますし、ロシアの全アーチストも心の底からあなたのお考えを支持することと思います。」
 モスクワミュージカル劇場総支配人アレクサンドル・ノヴィコフ
「この、すべてのアーチストにとって困難なときに、あなた方の応援やご配慮は特別に価値があります。新型コロナウイルスのパンデミックがもうすぐ過ぎ去り、我々が愛する仕事を大きな喜びをもって始めることができること、そしてロシアと日本との文化交流がさらに強くなることを我々は心から期待しています。日本の仲間の皆さんに対し、応援を心から感謝しますとともに、ご健康、ご幸福をお祈りします。」
 モスクワ国立音楽院教授・指揮者アレクサンドル・ソロヴィヨフ
「応援のお手紙を心より感謝します!こちらからも貴方にご健康をお祈りしますとともに、お心が快活に保たれますように、未来に対して楽観的にお考えになられますように、お祈りします!現在、日ロ青年交流センター事務局長の沖本さんと積極的に交渉を進めております。予備的に合意したのは、モスクワでのイベント実施は2021年9月、そしてニジニ・ノヴゴロドでの公演可能性についても協議しています。この機会を利用し、6月11日から14日に、オンライン音楽祭「ロシアによって生み出された」が開催されることをお知らせします。」
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■2020年5月20日■

ロシアからコンサート動画の配信をYouTubeで開始
A・ロビコフ、A・チェルコフ、L・ジュラフスキー出演
ST. PETERSBURG MUSIC HOUSE for the Festival of Russian culture in Japan

 「ロシア文化フェスティバル2020IN JAPAN」の一環として、2020年5月20日、日本時間19時(モスクワ時間13時)から、サンクト・ペテルブルク音楽会館芸術監督のセルゲイ・ロルドゥーギン教授特別推薦による「芸術の大使館」プロジェクトの才能のある若手音楽家、アレクセイ・ロビコフ:トロンボーン、アンドレイ・チェルコフ:ピアノ、レフ・ジュラフスキー:クラリネットの3人が、初の試みとしてロシアからコンサート動画の配信を開始した。私もユーチューブの配信時刻をお知らせするリマインダーを設定して待機した。まず、コンサートとは雰囲気の違うシャツ姿でベートーヴェンのピアノソナタ第5番が始まる。続いて協奏的大二重奏曲。ウェーバーらしい明るく軽やかなクラリネットの音色で、ピアノと息のぴったり合った演奏を高度なテクニックで聞かせてくれた。3曲目はピアノ独奏でリストのラ・カンパネラ。いかにも大練習曲という演奏。次はフランスの作曲家プーランクのクラリネットソナタ。伸びやかな吸い込まれるようなメロディー、多彩な音色や表現を堪能させてもらった。5曲目はトロンボーンの登場。彼はスーツ着用。日本でも人気のあるアッペルモント作曲トロンボーン協奏曲「カラーズ」のピアノ伴奏版。黄―赤―青-緑の4つのパートから出来ている。歌を聞いているかのような深みのある柔らかな音、日本的な響き、スリリングなサウンド、リズムも面白く、ピアノも熱演だった。次はクック作曲ボリバル。変拍子のピアノのリズムに乗せてトロンボーンがラテンの陽気なメロディーを奏で、2人の掛け合いも楽しく聞きごたえがあった。最後はストラヴィンスキーのクラリネット独奏のための3つの小品。ヴォルガの舟歌を思わせるメロディーで始まり、音が踊る第2楽章、第3楽章はB♭管の楽器に持ち替えて鋭い音と躍動するリズムが輝きを放った。配信の利点はパソコンやスマートフォンが手元にあれば、いつでもどこでも楽しむことができること。お聞き逃しの際はこちらのアドレス→https://youtu.be/UN4IKjKtL9Uから3人のフレッシュな演奏に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。(佐野真澄)
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■2020年3月8日■

フィリップ・コパチェフスキー 銀座ヤマハホールでオール・ショパン・プログラム
美しいピアノの音色に酔い、心に迫る高揚感に踊る

 新型コロナウイルス感染拡大で多くのコンサートが中止を余儀なくされる中、3月8日銀座ヤマハホールにてフィリップ・コパチェフスキーピアノリサイタルが行われました。「英雄ポロネーズ」「子守唄」「幻想即興曲」「マズルカ」などオールショパン・プログラムで感動の一夜となりました。また、本年2月26日に88歳で逝去された恩師のセルゲイ・ドレンスキー(モスクワ国立音楽院教授、人民芸術家)を追悼する演奏もおこなわれました。

光彩、新鮮、追悼―――佐野真澄
 ピアニスト自身が"1つの大きな音楽の流れを作りたいと考えた結果の選曲と曲順"とされるオール・ショパン・プログラム。さっそうとステージに現れ、椅子に座るやいなや「英雄ポロネーズ」の力強い序奏が始まった。1曲目にこの雄大な曲が演奏されることは珍しい。続いてプログラム順とは違う「子守歌」が演奏される。マットな落ち着いた響きで、今生まれ出たかのようなメロディーを紡ぎ出す。間髪を入れずに嬰ト音のオクターブが響き、「幻想即興曲」の息もつかさない音の流れに引き込まれる。続く「ワルツ」は、華やかな「第2番」、メランコリックな「第7番」、軽快な「子犬のワルツ」、陰鬱な「第3番」、技巧的で華々しい「第14番」の順で、5曲で1つの物語を聞いているようだった。
 第2部に登場してきた時、やっとスラっとして細長い手足と小さな顔に気が付いた。「マズルカ」も、素朴で晴れやかな「第48番」、ミステリアスな「第13番」、楽しげな「第5番」、技術的、音楽的に高度な「38番」、憂いに満ちた「第41番」の順で、やはり5曲の流れにストーリーを感じた。「夜想曲第2番」はどこまでも自然で、ショパンの世界観と美しいピアノの音色にしばし酔いしれた。最後の「スケルツォ」は、女性的でありながら輝かしいコーダを持つ「第2番」に続き、男性的でコン・フォーコ(火のように)のコーダで、まばゆいばかりの光を放って終わる「第3番」へのつながりの高揚感は心に迫るものがあった。プログラミングを中心に演奏を聞くのも新鮮で大いに楽しめた。
 プログラム終了後、リサイタルが開催されたことへの感謝の言葉を自ら話し、2月26日に亡くなられた恩師ドレンスキーに捧げると言ってリスト「愛の夢」を演奏。続けて同「パガニーニ練習曲第6番」と、亡きドレンスキーの師ギンズブルグ編曲グリーグ「ペールギュントよりアニトラの踊り」を演奏して、恩師へ想いを届けた。
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■2020年2月24日■

ミハイル・カンディンスキー ピアノリサイタル(東京文化会館小ホール)
多彩な音色で表現、音楽的技術的に圧巻の演奏!

 2月24日東京文化会館小ホールでミハイル・カンディンスキーのピアノリサイタルが開かれました。今回のコンサートの目玉はロシアの現代作曲家テオドール・イェフィモフの「奇妙なまぼろし」初演をはじめ、べートーヴェン「ピアノソナタ第21番ワルトシュタイン」、ショパン「ファンタジー」、ラフマニノフ「ピアノソナタ第2番」を感動的演奏で魅了しました。また、カンディンスキー美帆子によるハープ演奏も披露されました。(撮影=丸山英樹)

神聖な世界観が伝わってきたーー感想  佐野真澄
 生誕250年の年にふさわしく、プログラム第1曲目はベートーヴェンのピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」で始まった。第1楽章は、落ち着いたテンポ、柔らかい響きの冒頭のppが何かを予感させる。煌めきのある高音が美しい。全体的に安定した中、右手の16分音符のパッセージの前への進め方は計算であろうか…。第2楽章は、低音のメロディー部分の絶妙なハーモニーが心に染みた。第3楽章は、ロンド主題の優しい音色が印象的であった。全体を通して、溶け合う音の響きに、ベートーヴェンの中にロシア的な広がりを感じた。2曲目のショパンの幻想曲は、ファンタジーの世界を表現しているというよりは、プログラムにも書いてあったが、どこか神の存在を感じさせるような神聖な世界観が伝わってきた。後半1曲目、イェフィモフ作曲ピアノのための組曲「奇妙なまぼろし」は、カンディンスキーの祖父に捧げられた曲で、演奏前にイェフィモフのロシア語のエピグラフをカンディンスキーが穏やかな声で朗読して演奏が始まった。現代曲でありながら、曲のタイトルと曲想は一致していてわかりやすく、特に1.冬の夕べの孤独、5.怒りに我を忘れ、7,対峙、は興味深かった。最後のラフマニノフのソナタ第2番は、2013年に初版を演奏し、今回改訂版(1931年)を弾くということで楽しみに聴かせてもらった。繰り返される下行するメロディーの動きを、多彩な音色で表現し、ピアノという楽器を最大限に生かしたラフマニノフの音楽を、どこまでもコントロールされた深みのある響きで聴かせてくれた。終楽章は音楽的にも技術的にも圧巻の演奏で、胸が熱くなった。
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■2020年1月26日■

ロシアの玩具展覧会開く 仙台・カメイ美術館で
木彫玩具、土人形、布人形、麦と白樺玩具、北方先住民の玩具を多彩に展示
“日本とロシアの玩具は似ている”と親しみと好印象

 2020年1月5日から26日まで、仙台市のカメイ美術館にて「ロシアの玩具展覧会」を開催しました。この展覧会の趣旨は、日本の皆様にロシアの玩具について知っていただき、またロシア文化に理解を深めていただき、ひいてはロシアという国に好印象を持っていただきたく企画しました。
 ロシアはソ連時代から子どもの教育にとても力を入れていたので、ツールとなる玩具創作の歴史とその発達は世界に類をみないほど素晴らしいものです。また、日本の七福神こけしが海を渡り、同じ木の人形であるマトリョーシカが生まれたという交流にみられるように日本とロシアの玩具はとても似ています。そのため、展覧会場である東北仙台は木の玩具にとても親しみがあり、来場者の反応はとてもよかったと報告されています。
 展示は、マトリョーシカをはじめ木彫り玩具、様々な産地の土人形、布人形、麦や白樺を使用した玩具、ネネツなど北方先住民の玩具などの伝統的な玩具に加え、ソ連時代に工場で大量生産されたプラスチックやビニール素材の玩具までを網羅した展覧会となりました。また、玩具製作者による製作風景などの貴重な写真展示は、日本で初めてのエキシビジョンとなりました。
 会期中は、3255名の方に来場いただき、最終日には展示にまつわるトークとスライドショーをおこない、約100名の方々にご参加いただき盛況でした。とくに、最後の質問コーナーでは、時間を大幅に超え、多数の好感想や実際に現地に行ってみたいという声をいただきました。
 本展を主催した「コケ―シカ」は、これまでマトリョーシカにスポットを当てた展示をしてきましたが、すでに日本でのマトリョーシカの知名度は高まったので、それ以外にも数多くある民芸玩具にも注目してもらいたいという願いをこめて行った今回の展覧会でしたが、予想を超える反響をいただき大成功でした。(文と写真=コケ―シカ鎌倉)
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■2020年1月8日■

石井ロシア現代絵画美術館で第2回現代ロシア絵画展開く
オソーフスキー「光に照らし出された勝利」など37点を展示

 第2回現代ロシア絵画展は、1月8日から石井ロシア現代絵画美術館で開催され、風景画、静物画など37点が展示された。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月15日から5月6日まで休館し、5月9日より入館時間を11時30分~16時までに短縮して開館している(水・土・日曜日の開館)。
 ソ連人民芸術家、ロシア芸術家同盟会員のP・P・オソーフスキー作「光に照らし出された勝利」は、三幅対の絵画でロシア人の祖国を守る強い気概を表現した歴史画で、画家の入魂の力作である。グーゼフ「モスクワ郊外」、チジョンコフ「初雪」、ジュラブリョフ「大いなる山頂」、ゴーリコフ「さいごの雪」、ボルゾフ「春」、ヤースノフ「山の夕暮れ」、ニシタイロ「森の小川」、チトフ「氷解前夜」、ネシチームヌイ「クーゾフ島」など37点。
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